第24章:臨界を突き破る協奏曲
[υ] - εγλ 0007/10/5 AM3:00 ミッドガル


ナレーション『ロッド達は4チームに分かれてジルコニアエイドを目指していた。しかし過酷な戦いで一人、また一人と倒れていた。一方、ツォンはヴェルドとエルフェを射殺。レノとルードはあまりの衝撃に打ちひしがれていた。』


荒野にて、ツォン、ルード、神羅兵が立っている。レノはあまりのショックで膝を付いている。
神羅兵「あんたはどこに乗るんだ?」

傍らには、シアーズがエルフェをこの場所まで運ぶのに使ったトラック。

ツォン「荷台に。主任とエルフェに最後まで付き添いたい」

神羅兵「分かった。急いで乗ってくれ。すぐ出るぞ」

トラックの運転席に乗り込む神羅兵。

ルード「ツォンさん・・・」

レノ「嘘だよな?」

ツォン「私はこのまま本社に戻る。これでよかったんだ・・・ レノ達も乗れ」

トラックの荷台にに乗り込もうとするツォン。

レノ「嘘って言ってくれよ、と」

ルード「・・・・・・」

ツォン「来ないんだな」

荷台に乗り込むツォン。レノとルードをその場に残し、走り出すトラック。

レノ「うぁぁぁぁ」

ルード「・・・・・・」


画面切り替え。
ジルコニアエイドの元へ急ぐロッド。

ロッド「(どれだけ進めばいいんだ?もう随分進んだのに、みんなはもうついているのか?)」

携帯で他の仲間に連絡を取ろうとするが繋がらない。
モンスターが現れる。
ロッド「!! 俺を邪魔するものは全部倒してやる!」

モンスターを撃破。
その後も、モンスターを倒しながら先へ急ぐ。

ロッド「(もう少しだ・・・こんなところで終わるつもりはないぜ。いろんなピンチを今までも乗り切った。ここだって必ず乗り切ってみせる)」


ある程度進むと、電気を発しながら回転している細長い物体を発見する。

「これか・・・これを倒せばジルコニアエイドも倒せるはずだ」

4つのサポートマテリアの召喚獣の内の一体。4種の召喚獣を倒せば、ジルコニアエイドも倒せるはず…というシアーズの情報。
召喚獣の他にもモンスター2匹も現れ、戦闘開始。
戦闘終了。

ロッド「なんとか切り抜けた (他の奴らは大丈夫か・・・?うまく切り抜けられてるといいが・・・)」

仲間を案じながらも先へ進むロッド。

進んで行くと辺りは暗くなり、緑色の稲妻のようなものが多数見える。

ロッド「!? な、なんだこの異様な雰囲気は? とんでもねぇプレッシャーだ。間違いない。この先に奴はいる」

一人で先へ急ぐロッド。

ロッド「くそっ、プレッシャーがどんどん強くなってく。これ以上進んだら確実にやばい。でも! 俺は進むしかねぇ」

奥へ行けば行くほど、しんどそうなロッド。

ロッド「うぅ、押しつぶされちまいそうだ。他の奴らはまだなのかよ・・・みんなやられちまったのか・・・」

そして、立ち止まる。

ロッド「!?」

後ずさり。上空にジルコニアエイドの姿が。

ロッド「こ、これが・・・俺の敵・・・? これをひとりで!?」

突如、ロッドめがけて光線が放たれる。
一撃で倒れるロッド。

ロッド「くっ、気づかれちまってる」

立ち上がるも、何度も光線が降り注ぎ、避けられず直撃を受けるロッド。

ロッド「うぅ、なんて攻撃だ・・・ かわしてもかわしきれねぇ。くそっ、でも俺しかいねぇんだ。俺が行くしかない!」

ジルコニアエイドと直接対決。

しかし、攻撃が吸収され、全く歯が立たず、一旦退く事に。

ロッド「くそっ、何か方法はないのか・・・?」

二丁拳銃「それならもう心配いらない」

ロッドが振り返ると、プレイヤーとパーティーを組んでいる他プレイヤーキャラ3名が駆け付ける。
ロッド「みんな! 無事だったのか!?」

二丁拳銃「すまん、少々遅れた。だがエネルギー供給源(サポートマテリアの召喚獣)はすべて倒した。これで奴への攻撃も効くはずだ」

ロッド「そうだったのか。よしっ、これでなんとかなるかもしれねぇ。他の奴らは?」

格闘♀「まだだ」

二丁拳銃「待ってる暇はない。俺達だけで行くぞ!」

ヌンチャク「そうだね」

格闘♀「あいつに見せてやろう」

ロッド「ああ、タークスの仕事をな! 行くぞ!」

再びジルコニアエイドと戦闘へ。
最初はプレイヤーキャラと1対1だが、途中で駆けつけたパーティーメンバーの援護が入る。
協力しながら善戦するが、ジルコニアエイドの強力な攻撃を受け、ついに倒れるパーティーメンバー3人。

ロッド「くっ・・・なんなんだ・・・強すぎる・・・」

立ち上がるロッド。しかし3人は倒れたまま動かない。

ロッド「みんな!? 嘘だろ!? 返事してくれよ!?・・・・・・・・・ くそっ、くそっ・・・くそぉぉぉ!!」

名前を呼んでもピクリともしない3人。

ロッド「お前らがいなかったら俺はどうすりゃいいんだ。お前達がいたから俺はここまで来れたんだ!今回だけじゃねぇ今までずっとだ!! お前達の誇り、俺が引き受ける」

ジルコニアエイドに再び立ち向かうロッド。

ロッド「だって俺はお前達と同じタークスだから!!」

攻撃を続ける。

ロッド「感じるぜ。お前達の存在、俺は今だってひとりじゃない!」

ロッド「世界だとか・・・危機だとか・・・そんなモンは関係ない!俺は必ずこいつを倒す! それが俺の仕事だ!!」

しかし、ロッドの攻撃が効いていない。

ロッド「こいつ・・・こんなに叩いてもびくともしねぇのか」

再びジルコニアエイドからの攻撃。

ロッド「うわぁぁぁ」

倒れたまま、体が動かないロッド。

ロッド「うぅ・・・俺は・・・どうなっちまったんだ・・・?」


走馬灯のように懐かしい人の声がロッドの頭の中に響く。


『宇宙の土産話聞かせてやる オレ様の夢は終わらせねぇ』


ロッド「・・・? シドさん? シドさんならきっと宇宙へ行ける。俺も宇宙の話聞きたかったぜ・・・」


『オイラはこの谷を守る戦士だからね! 絶対に負けない』

ロッド「ナナキ・・・? 俺、いつかお前を故郷に帰してやりたかったんだ・・・でもゴメン。無理みたいだ・・・」


『ユフィ様に任せて。謝礼はマテリア1個』


ロッド「ユフィ? ユフィが抱いていた神羅への憎しみ。俺達がしっかりすれば、ユフィみたいな子は減らせたはずだ・・・」


『タークスにも。ロッドみたいな人いるんだ』


ロッド「エアリス!? 神羅に来てもらったら、俺が守ってやろうと思ってた」


4人の声が重なる。。


『ロッド!!』


ロッド「ダメだ・・・こんなんじゃ終われない!! だから!!」

残りの力を振り絞って立ち上がるロッド。

ロッド「こいつを必ず倒す!それがタークスのプライド! 俺の・・・残りの力全部食らえ!!うおぉぉぉ」

ロッドのリミットブレイクが解放。

ロッド「この一撃が俺の! いや、俺達のすべて! 速攻でケリをつけるぜ!」

凄まじいスピードで、連続攻撃を繰り出すロッド。
光に包まれるジルコニアエイド。



エンディング

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