第22章前編:天さえも貫く脅威
[υ] - εγλ 0007/10/4 PM5:00 ウォールマーケット


ヴェルドの処刑前日。
ツォン、レノ、ルードがタークス本部から神羅のシステムに侵入して、ヴェルドの監禁場所を探していた。

レノ「ツォンさん、どうですか?」

ツォン「また、はじかれた」

ルード「さすがは神羅セキュリティ」

レノ「敵にまわすと手強いぞ、と。これじゃ、ヴェルド主任の監禁場所が分かるのはいつになることやら」

ルード「処刑が迫っている・・・」

ツォン「分かっている(どうすれば・・・このままでは主任の命が・・・)」


ナレーション 『エルフェを助けるマテリアは、ついに全て発見された。そのうち3つはタークスに。そして残り1つはアバランチの元にあった。』


画面切り替え。ウォールマーケットを歩く女子高生のイリーナ。

イリーナ「いっけない。バイト先に忘れ物しちゃった」

小さな建物の中に入って行くイリーナ。
※居酒屋か食堂といった感じ。

イリーナ「店長! またやっちゃいましたー」

中には、プレイ可能なタークスメンバー全員とシアーズの姿が。

イリーナ「いっ、いらっしゃい。タークスの皆さん」

ロッド「おっ、イリーナ」

イリーナ「(タークスってば、また来てるの!?)」

ロッド「バイトは上がったって聞いたけど・・・」

イリーナ「え、ええ。でもちょっと忘れ物しちゃって(もー、姉さん達に会うなんてサイアク!)」

ロッド「忘れ物か!? 姉さんと違って、おっちょこちょいだなー」

シアーズ「おいロッド。それは失礼じゃないのか?」

イリーナ「(また姉さんと比べられた だからタークスが店に来ると嫌なのよ)」

ロッド「イリーナ どうした? 急にだまって」

イリーナ「(すみませんね。どうせ私はドジですよ)安心してください。私はタークスに入るつもりありません。だから皆さんに迷惑かけることもないと思います」

ロッド「(あれ?もしかして怒ってるのか?)」

イリーナ「じゃ、私は帰ります。忘れ物取りに戻っただけなんで」

ロッド「なんだよ・・・イリーナは俺達が店にいると、いつも機嫌悪いな」

シアーズ「原因はロッドじゃないのか?」

ロッド「(嫌われてんのかな・・・?)」


画面切り替え。店を出たイリーナ。

イリーナ「(タークスなんて嫌い・・・あんなの権力の犬だよ。カタブツ姉さんにふさわしいわ。私は絶対タークスなんて入らない。姉さんがいる限り絶対に!もう姉さんと比べられるのはいや)」

歩き出したイリーナ。

神羅兵「と、止まれ。出ないと、撃つぞ」

イリーナ「なに!?」

どこからか聞こえた声に驚き、声がした方へ走って行く。
そこには、レイブン達に囲まれ、一方的に攻撃を受けている神羅兵達が。

イリーナ「(ケンカ!?)」

建物の影に隠れるイリーナ。神羅兵達が倒れる。
イリーナ「!! (た、大変! 誰か助けを呼ばなきゃ。タークス!)」

バイト先の店の近くまで走るが、立ち止まる。

イリーナ「(だめっ。タークスなんかに頼りたくないわ)」

そうしている間に、神羅兵に変装したレイブン達がイリーナの横を通り過ぎて行く。

イリーナ「? (さっきの人達?無事だったのかしら?・・・・・・臭うわ)」

先程、神羅兵達が攻撃を受けていた場所へ向かう。

イリーナ「誰もいない・・・(神羅の兵士が大逆転・・・?そんなわけないわ。これは間違いなく事件よ!)」


画面切り替え。店内のタークス達とシアーズ。

シアーズ「大変な状況になってきたな。タークスは、今やアバランチにも神羅にも狙われている」

ロッド「そして主任の処刑が迫っている」

シアーズ「エルフェの命も危ない」

ロッド「色々ありすぎて落ち込みそうだ。でも主任のことは、ツォンさんたちに任せたんだ。俺達はエルフェ救出に集中しよう」

シアーズ「マテリアはこっちにあるんだ。捜さなくてもフヒトのほうからやってくるだろう」

ロッド「かもな。一人の時に襲われたら厄介だな。用心しないと」

シアーズ「ああ。念のためマテリアも分散しておこう。俺が一つ預かる。残りの二つはお前達が持っていてくれ」

ロッド「分かった」

シアーズ「決してフヒトに奪われるなよ」

ロッド「もちろんだ」

シアーズ「では俺はもう行く」

シアーズが店を出て行く。


画面切り替え。
神羅兵に扮したレイブン達を追うイリーナ。

イリーナ「(いたわ! みんなで集まって一体何を企んでいるの?)」

レイブン3人が散ってそれぞれ走り出す。

イリーナ「(散った!? どうしよう。誰を追えばいい?)」

辺りを見回す。

イリーナ「(決めたわ。こっちよ)」

レイブンの一人が走って行った方向へ進むイリーナ。


画面切り替え。タークス本部のツォン、レノ、ルード。

ルード「・・・・・・」

ツォン「まただ・・・またはじかれた」

レノ「あぁっ、これで何回目だよ・・・と」

ツォン「それに、先程からこの端末に直接アクセスしてくる者がいる」

ルード「妨害でしょうか?」

レノ「!!何かソフトが勝手に立ち上がったぞ、と」

ルード「映像回線だ」

ツォン「(向こうは映像を見せるつもりか?)」

レノ「一体何者だ?」

ツォン「(これほどのことができる人物。思い当たるのはただ一人だ)」

するとその人物がタークス本部に現れる。

ルーファウス「フッ。ヴェルドの監禁場所を探すのに、てこずっているようだな」


画面切り替え。神羅兵に扮したレイブンを追っているイリーナ。
見失ってしまい、諦める事にしたイリーナはとある民家へ入って行く(自宅?)
それをじっと見ていた神羅兵に扮したレイブン。


画面切り替え。店には誰もいなくなり、一人残っていたロッド。


ロッド「よーし、俺もそろそろエルフェを捜しに出よう。一つの所に長居すると、すぐ追っ手が来ちまうからな」

店を出ようとしたら、既に神羅兵に包囲された後だった。

ロッド「(言ったそばから見つかっちまったか)」

戦闘ロボットと神羅兵が店内に入って来る。

ロッド「(おいおい・・・これまたずいぶんとエグイのが出てきたな・・・)」

神羅兵「無駄な抵抗はやめろ!我々はタークス抹殺指令を受けている。抵抗したらこいつを放つぞ」

ロッド「よく言うぜ。指令が出てるなら、抵抗しようがしまいが抹殺するつもりだろ?だったら精一杯戦うしかないだろ!」

戦闘ロボットと戦闘開始。

ロッド「くっ、こんな所で戦うはめになるとはなっ」

戦闘ロボットを撃破。

神羅兵「さ・・・さすがはタークス。次だ!」

ロッド「まだいるのかよっ!」

戦闘ロボットと連戦。
撃破後、応援を呼ぼうとしたので、神羅兵を追って店を出るロッド。

ロッド「待て! させるかっ」

店の外には二体の戦闘ロボットが。

神羅兵「フン、これならどうだ!」

ロッド「今度は数で勝負かよっ!? 受けてたつぜ」

戦闘ロボット二体を撃破。
神羅兵「二体でも通用しないとは。こうなったら俺達がいくしかない!」

ロッド「(兵士は任務で来てるだけだ。同じ社員だし、何より非力だ。こいつらと戦うわけにはいかない。ここは逃げよう)」

神羅兵の前から逃げ出すロッド。


画面切り替え。タークス本部に現れたルーファウス。

ルーファウス「ヴェルドの処刑は明日の正午。そんな調子で、果たして間にあうのかな?」

ツォン「最善の努力を尽くしています」

ルーファウス「私はヴェルドの監禁場所をつきとめたぞ。そして君達に教えてやってもよい」

レノ「!!」

ルード「ツォンさん!」

ツォン「(信じてよいものか・・・?しかし、副社長が持つ情報収集力ならば可能かもしれない)」

ルーファウス「ただし」

ツォン「!?」

ルーファウス「それには条件がある」

レノ「!!」

ルード「条件とは?」

ルーファウス「フッ。レノ君、ルード君は席を外したまえ。この件についてはツォンと交渉する。どうかな? 総務部調査課ツォン主任」

その言葉に黙り込む3人。しかし意を決したらしいツォンさん。

レノ「・・・・・・」

ルード「・・・・・・」

ツォン「・・・・・・分かりました。レノ、ルード」

ルード「はい」

レノ「はいよ、と」

ルーファウス「フッ」

ツォン「・・・・・・」


画面切り替え。ウォールマーケットにて、ロッドを追う神羅兵。

神羅兵「くっ、くそー、見失ったか。まだ近くにいるはずだ。なんとしても探し出すぞ!」

ロッド「(うまく逃げ切れた)」

ツォンから着信。

ツォン「ロッド。ヴェルド主任の居場所が分かった」

ロッド「よかった・・・」

ツォン「これからレノ達と奪還に向かう」

ロッド「俺も行きます」

ツォン「いや、ロッドには逃走ルートの確保を頼みたい。ミッドガルの外で待機していてくれ」

ロッド「リョウカイ (エルフェはシアーズに任せよう)」

ウォールマーケットから出て、戦闘ロボットを撃破しながらミッドガル出口へ向かう。
ロッド「くっ(厳重警備中ってやつかよ。慎重にいかねぇと)」

民家が多いエリアへと出るロッド。
その先からミッドガル出口へ行けそうだが、しかし、そこにも戦闘ロボットが多く配置されていた。

ロッド「(警備が厳しい。ツォンさん達は上手くいってるだろうか・・・?)」


画面切り替え。ミッドガルのゴミ処理場へやって来たツォン、レノ、ルード。

レノ「到着だぞ、と」

ルード「臭うな・・・」

ツォン「ミッドガルのゴミ処理場だ。ミッドガルで出たゴミは全てここに集められ、処理される」

レノ「主任をこんなところに監禁するとはな」

ルード「確かに、この臭いなら誰もよりつかない」

レノ「監禁には最適の場所だぞ、と」

ルード「主任をゴミと一緒にするなんて・・・」

ツォン「裏切り者はゴミ同然ということだろう」

レノ「ふざけやがって・・・」

ツォン「一刻も早く主任を助け出そう」

レノ「はいよ、と」

ルード「はい」


画面切り替え。戦闘ロボットを避けながら、出口へ向かって走るロッド。
しかし、途中神羅兵二人によって検問が行われていた。

神羅兵「退屈だな・・・」

神羅兵「交代の時間はまだだぞ」

神羅兵「検問なんて本当に必要なのか? 神羅の車しか出すなと言われてもねぇ」

神羅兵「確かに。神羅の車以外でここから出ようとする奴なんていないよな」

神羅兵「(神羅の車じゃないと出られないのか・・・神羅の車をのっとるしかないな)」

建物の影から神羅兵の会話を聞いていたロッド。ツォンから着信。

ツォン「ロッド。状況は?」

ロッド「ミッドガル出口で検問しています。神羅の車しか通していないようです」

そこで、自分を追っていた神羅兵に見つかる。
一旦電話を切って逃げるものの、戦闘する事に。

一旦電話を切って逃げるものの、徘徊しているモススラッシャーとの戦闘に。
撃破後も、再び戦闘ロボットに見つかり、戦闘に。

ロッド「(これじゃ逃げきれない。どこかに隠れるしかない)」

隠れる場所を探していると、扉の開いている大き目の建物を発見。
そこに逃げ込むと、体術の練習をしているイリーナがいた。

ロッド「イリーナ?」

イリーナ「はっ!」

驚いて振り返るイリーナ。

ロッド「こんなところで特訓か?」

イリーナ「タークス!? なんで勝手に私の稽古場に入ってくるのよっ!?」

ロッド「わわっ! ばかっ! 静かにしろ」

慌ててイリーナに近付くロッド。

イリーナ「何が起きているの?」

ロッド「ちょっと追われててね。勝手に入ったのは謝る。でも暫くここにかくまってくれ」

イリーナ「・・・・・・ しょうがないわね・・・」

ロッド「へへっ。サンキュー、助かったぜ」

イリーナ「追っ手がいなくなったらさっさと出てってね。ここは私の大切な場所なのよ。タークスには来てほしくなかったわ」

ロッド「分かったよ。それにしてもイリーナ・・・タークスを見ると不機嫌になるみたいだけどなんでだ?」

イリーナ「べっつにぃ。何でもないわ」

そこでツォンに電話をかけ直すロッド。

ロッド「ツォンさん」

ツォン「ロッド、無事か?」

ロッド「なんとか逃げきったぜ」

ツォン「検問突破には神羅の車が必要だといったな」

ロッド「はい」

ツォン「ならば合流地点には来るまで向かってくれ。その車で逃走しよう」
ロッド「なるほど。やってみる」

ツォン「頼んだぞ」

通話を終えると、それを聞いていた様子のイリーナ。

イリーナ「行き先、決まったみたいね。神羅の駐車場なら西の奥にあるわ」

ロッド「サンキュー」

イリーナ「さっさと出てってちょうだい」

ロッド「分かったよ。あっ、そうだ。イリーナは格闘もできるんだな。学校じゃ銃が専門だろ」

イリーナ「銃はやめたの」

ロッド「やめた!?」

イリーナ「ええ、そうよ。みて」

自分の胸元で光っている物をロッドに見せるイリーナ。

ロッド「なんだそりゃ?」

イリーナ「格闘クラスのエリートエンブレムよ。格闘クラスの定期テストでトップになると貰えるの 。もう5個も集めたわ」

ロッド「本当にやめちまったのか?」

イリーナ「ええ。きっぱりとやめたわ」

ロッド「もったいないな。お父さんは銃の教官だろ? なんでまた?」

イリーナ「・・・・・・秘密」

ロッド「そっか・・・ まぁ、色々とあるよな。んじゃ、俺は行くぜ。匿ってもらってサンキューな」

家から出て行こうとして、ふと立ち止まるロッド。

ロッド「最後にひとつ! 格闘の構え。重心をもう少し左足にのせてみろ」

出て行くロッド。

イリーナ「ふぅ。やっと静かになった。これでまた稽古ができるわ・・・・・・(なによ・・・タークスなんて会社がなけりゃ何もできないくせに)」

ロッドのアドバイスどおり、蹴りを繰り出してみるイリーナ。

イリーナ「すごい。言われたとおりにしたらこんな会心のキックが・・・(さすがはタークス・・・)はっ!(私タークスとか興味ないし。でも・・・ならなんで私は、必死に格闘の稽古してるんだろう?)」


建物から出ると、目の前に神羅兵が立って辺りを見回していた。 イリーナの稽古場から外へと出ると、目の前に神羅兵が立っていました。
しかしロッドにはまだ気付いていない。

ロッド「あ! (まだいたのか)」

そっと近付く。

ロッド「ちょっと、ごめんよ」

殴って気絶させる。

ロッド「(こいつを放っておくわけにはいかないな。どこかに隠しておこう)」

その時、ロッドがいるエリアにアナウンスが響き渡る。

『ターゲットの目撃情報あり。周辺の警備を強化せよ』

警備の戦闘ロボットが集まり始める。
気絶させた兵士を民家に隠し、西の駐車場を目指そうとするが、警備が厳しく、進めない。

ロッド「(そうだ。兵士の服で変装しよう。これで気付かれずに行動できるだろう)」

気絶させた神羅兵の服を借り、神羅兵に変装して、駐車場へ向かって走るロッド。
駐車場に向かうとと、丁度トラックが出発する所だった。

ロッド「(車が出発するところだ。ちょうどいい。これに忍びこんじまえ。車を奪うのはミッドガルから出た後でいいよな)」

車の荷台に飛び乗る。
検問で一旦車が停まった。

ロッド「(検問だ・・・上手くいくか・・・?)」

ろくに調べもせずにゲートを開く神羅兵。

ロッド「(やったぜ。検問突破だ!!)」

しかし、そのトラックの運転手は神羅兵に扮したレイブンだった。


画面切り替え。ミッドガルのゴミ処理場。


ツォン 「(主任・・・あと少しお待ちください・・・必ず私達が助け出します)」

3人が走って行ると、前方からスカーレットの強化戦闘員が2体現われる。

レノ「さっそくのお出迎えだぞ、と」

ルード「これぐらい余裕だろ?」

レノ「当然だぞ! っと」

一瞬で2体を倒すレノ、ルード。

ツォン「急ごう」


画面切り替え。ロッドを乗せたトラック。


その頃、ハイウェイを走る、ロッドを乗せたトラック。

「ゴソゴソ」

ロッド「 !? ななな何の音だ?」

「ゴソゴソゴソ」

ロッド「ふ、袋が動いている・開けてみよう」

袋の中から現れたのは、イリーナだった。

イリーナ「はぁ〜、やっと光が・・・って、あ!?」

ロッド「イ、イリーナ!?」

イリーナ「タークス!?」

ロッド「なんでここにいるんだ!? しかも袋づめで。まるで誘拐されたみたいじゃないか」

イリーナ「そのとおりよ。私、誘拐されたのよ」

ロッド「神羅に!?」

イリーナ「反神羅組織のアバランチよ」

ロッド「なんでまた!?」

イリーナ「私、みちゃったのよ。アバランチが神羅の兵士に変装してるところ。だから口封じのためみたい」

ロッド「じゃあ、この車ってもしかして・・・」

イリーナ「変装したアバランチが運転してるわ」

ロッド「へっ、だったら心置きなく車を奪えるぜ。イリーナもう少しの辛抱だ。この車は俺が奪う!!」


少し走った後、停車しているトラックの後ろで停まった。
前に停まっている車からアバランチが現われ、神羅兵に扮している運転手に近付く。
荷台から降りて様子を伺うロッド。

ロッド「(アバランチ。待ち合わせをしていたのか? 何をするつもりだ?)」

運転手が変装を解く。

ロッド「(ついに正体を現したか。こいつらから車を奪おう)お前ら!」

レイブンの前へ姿を見せるロッド。

ロッド「さっさと片づけて車を奪うぜ!」


画面切り替え。ゴミ処理場を走っていたら、再び強化戦闘員に遭遇し、囲まれたツォン、レノ、ルード。

レノ「なぁルード。準備はいいか?」

ルード「問題ない」

レノ「行くぜ! 相棒!」

ルード「おう!」

強化戦闘員を倒すレノ、ルード。

ツォン「いつもながら素晴らしいコンビネーションだな」

レノ「ツォンさん甘いぞ、と」

ルード「・・・・・・」

レノ「俺達の本当の実力は」

ルード「・・・・・・こんなもんじゃない」

ツォン「フッ、そうだったな(ヴェルド主任・・・ごらんください。あなたが導いた部下達が今こうして全力で戦っています。あなたがいつも説いていたタークスの誇りをかけて。この戦いは主任を助ける戦いです。同時に私達のタークスとしての誇りをかけた戦いでもあるのです)」


画面切り替え。レイブンを倒したロッド。

ロッド「よーしっ。この車でツォンさん達との合流地点へ行っちまおう」

すると再びレイブンが二人現われる。

ロッド「また来たか (でも車はなんとしても俺がもらうぜ)」

レイブンを撃破するが、再びレイブンが現れ、連戦となる。
撃破後、再び現れたレイブンに不意を突かれ、吹き飛ぶロッド。
立ち上がったが、6人のレイブンに囲まれる。

ロッド「くっ・・・ (多勢に無勢だ。圧倒的に不利だがやるしかないぜ!)」

レイブンを全て倒すが、レイブンがトラックに乗り込んでいた為、イリーナが乗ったまま走り出してしまうトラック。

ロッド「くそっ、イリーナとトラックを取り戻さなきゃ」


画面切り替え。強化戦闘員6体に囲まれているツォン、レノ、ルード。

ツォン「数が多い・・・」

そのうち1体を倒すレノ。

ツォン「気を抜くな」

ルード「はっ」

レノ「はいよ、と」

ルードがもう1体を倒す。
しかし、補充された強化戦闘員が放つビームを受け、倒れるレノ。

ツォン「レノ!!」

ツォンが強化戦闘員を3体倒す。
しかし、補充された強化戦闘員によって、今度はルードが倒れる事に。

ツォン「ルード!!」

ツォンが再び攻撃。強化戦闘員3体を倒す。
しかしすぐに補充される強化戦闘員。

ツォン「くっ (主任・・・必ず助け出します)」

強化戦闘員6体に取り囲まれる。

ツォン「(あの日・・・主任の顔を私が傷つけてしまったあの日・・・)」

6体が一斉にビームを放つ。
よろめくツォン。

ツォン「(あなたが私を救ってくれたように)」

再びビームを受け、とうとう倒れるツォン。

ツォン「う・・・しゅ・・・にん・・・」

倒れた3人に近付く強化戦闘員。
ツォンの携帯にロッドから着信があり、何かの拍子にそれが繋がる

ロッド「ツォンさん。車が奪われました。追跡します。ツォンさん・・・? ツォンさん!!」

ツォン「(ここで倒れるわけにはいかない。私はあの日から変わったんだ)」


『ツォン。恐れを捨てろ。誇りを取り戻せ。お前はタークスなんだ』



22章後

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