第20章:引き受けた決意の代償
[υ] - εγλ 0007/2/10 PM1:00 ゴンガガ


神羅ビルの廊下に、ケット・シーが倒れおているのを見付けた神羅兵。

神羅兵「なんだこれ? 猫のぬいぐるみ・・・?」

そこへもう1人の兵士がやって来る。

神羅兵「おい」

神羅兵「お前か。ここら辺は迷路みたいで迷っちまうぜ」

神羅兵「タークスの本部みつかったか?」

神羅兵「いや、まだだ。タークスは重要機密を扱うから、本部の場所も極秘なんだよな」

神羅兵「タークスの監視と言われても・・・場所が分からなきゃ見張りようがないよ。スカーレットさんも相変わらず無理難題を押しつけてくるぜ」

神羅兵「そうだ。スカーレットさんは幹部だから、本部の場所知ってるだろ。教えてもらえば簡単じゃないか」

神羅兵「あーダメダメ。一応、極秘だからスカーレットさんからは教えられないそうだ」

神羅兵「自力で探すしかないのか・・・」

神羅兵「仕方ないだろ。理不尽な命令はいつものことだ。怒られないようにさっさと探そうぜ」

不意に立ち上がるケット・シー。
神羅兵が話しこんでいる内にさっさとその場を去って行く。

ぬいぐるみ(ケット・シー)がなくなっている事に気付き、驚く神羅兵。


画面切り替え。タークス本部。

ツォン「ロッド。例の人物が出張から戻られた」

ロッド「都市開発部門統括のリーブ部長ですね。本当に協力してくれるんでしょうか」

ツォン「ヴェルド主任の指示だ。信じよう」

ロッド「はい、じゃあ早速行ってみます」


画面切り替え。廊下を歩くケット・シー。

ケット・シー「ひゃ〜、何とか誤魔化せたみたいやな。兵士に捕まったら何されるか分かったもんやない」

近くの扉が開く。

ロッド「(よし、誰もいないな)」

周りを確認し、部屋から出るロッド。ぬいぐるみが立っている事に気付く。

ケット・シー「はっ!!」

ロッド「(なんだあれ?)」


画面切り替え。タークス本部のルーファウスとツォン。

ルーファウス「ツォン、君は当然気づいているのだろう?」

ツォン「軍の動きですか?」

ルーファウス「そうだ。軍はタークスを潰しにかかっている。社命に背くなどという、ばかなことは即刻やめたまえ。発覚したらタークスは間違いなく廃止だ」

ツォン「副社長にご心配いただけるとは光栄です。ですが、私達は神羅カンパニーのタークスです。会社の不利益になるようなことはいたしません」

ルーファウス「フン・・・実に残念だ。君達はもっと利口だと思っていたが・・・どうやら私は君達を買いかぶっていたようだ」

ツォン「・・・・・・」


画面切り替え。廊下のロッドとケット・シー。

ロッド「(ネコか? ネコなのか?)」

ケット・シー「(うわ〜ごっつ見られてる どないしよ・・・)」

突然、パタリと倒れるケット・シー。

ロッド「(倒れた・・・)・・・・・・(動かない・・・気絶・・・したのか?)」

暫くケット・シーを見つめた後、そそのまま走り去ろうとするロッド。
すると突然ケット・シーが話し掛けて来た(倒れたまま)。

ケット・シー「ヘイ! ユー!!」

ロッド「しゃ・・・しゃべった!」

驚いて立ち止まったロッドに、話し続けるケット・シー。

ケット・シー「兄さん冷たいわ〜。気づいてはるのにボクのこと放置しよるんですか〜?倒れて起きあがれんと困り果てているこのボクを、放置しよるんですか〜?」

ロッド「なっ!?」

ケット・シー「助けあいの精神はないんですか?ストレス社会で他人のことを気にしない典型的な現代人ですか?」

ロッド「分かった! 分かった!」

ケット・シーを起こすロッド。

ケット・シー「おおきに。ボクはケット・シーいいます。兄さんお名前は?」

ロッド「ロッド」

ケット・シー「ほなお礼します。ロッドさんの未来占うで〜。むむむむ・・・見えましたで! ロッドさんの行き先! 案内しますんでついて来てください」

そう言って、たった今ロッドが出てきた、タークス本部へ向かうケット・シー。

ロッド「おいっ! 待て!! そこは関係者以外立ち入り禁止だ!!」

ロッドには構わずに中へ入って行ってケット・シー。
ロッドも慌てて後を追う。


ロッドが直ぐに戻って来たので、不思議そうなツォン。

ツォン「ロッドどうした? もう帰ってきたのか?」

ロッド「あ、いや。ヘンテコな猫が本部に紛れ込んだので・・・」

ケット・シー「ケット・シーいいます。以後、お見知りおきを」

ツォン「なっ、なんなんだこれは!?」

ケット・シー「占いマシーンです。そしてボクを操縦しているんが・・・」

リーブ「私です」

ツォン「リーブ部長!?」

リーブ「こんにちは、タークスの皆さん」

ツォン「い、いつの間に・・・」

何処からともなくタークス本部内に現れるリーブ。

ツォン「ですがちょうどよかったです。私達もリーブ部長の所へ伺おうと思っていたところです」

ケット・シー「分かっています。占いにそう出ていましたからね。用とは一体なんですか? その内容まではさすがに占えなかったもので」

ロッド「俺達はあるマテリアを探しています。そのありかを部長に聞くように、ある人物に指示されました」

ケット・シー「ほんならボクの出番ですな〜」

ロッド「なっ! ま、まさか占うんですか?」

ケット・シー「任せてください! ボクの占いは失せ物、失せ人なんでもございや!ほな行きまっせ!! 当るも〜ケット・シー。当らぬも〜ケット・シー。むむむむ・・・」

ロッド「・・・・・・」

ケット・シー「ゴンガガでました」

ロッド「ゴンガガか・・・」

ツォン「軍に気づかれずに行く必要がある。どうするか」

リーブ「ジュノンから潜水艦で行くといいですよ」

ツォン「ですが潜水艦は軍の管理です」

ロッド「俺達の動きを軍に知られたくないんです」

リーブ「心配いりません。忍び込んで奪ってしまえばこっちのものです。バレた時は、私の名前を出してください。私が責任を取ります」

ロッド「は、はぁ・・・(どうしてこんなに好意的なんだ?)」

ケット・シー「ほな、さっそく行きましょ。善は急げや。ボクが案内します〜」

ロッド「ロッド、頼んだぞ」


画面切り替え。ジュノンの潜水艦ドック。
軍の凄まじい警備をかいくぐって来たロッドと、ケットシー。

ケット・シー「さぁ〜出発や〜。潜水艦の操縦はロッドさんにお任せします〜」

ロッド「えぇ!?」

潜水艦を操縦するミニゲーム開始。


画面切り替え。上陸し、ゴンガガエリアに到着した二人。

ケット・シー「探し物はここの魔晄炉の近くにあるはずです。魔晄炉と言うても、事故が起きてから使ってないんで誰もいません。さっ、こっちです〜」

ロッド「案内までしてもらってありがとうございます」

ケット・シー「気にせんといてください。ヴェルドさんとは古い付き合いやさかい」

ロッド「!? ヴェルド主任からの指示だと気付いていたんですか!?」

ケット・シー「占いに出てました」

ロッド「(まずい! タークスの裏切りがばれてしまった。どうすれば・・・)」

ケット・シー「安心してください。社長には言わしません」

ロッド「え!?」

ケット・シー「言うたでしょ、古い付き合いやって。ヴェルドさんどないしてはります?タークス抜けるんは死んだ時だけやって聞いてますけど」

ロッド「すいません。それは・・・機密なんです・・・」

ケット・シー「そうですか・・・そうですよね」

ロッド「すいません・・・」

ケット・シー「いいんです! ボクも応援してるって伝えてください。さ! 急ぎましょう!」

森を進むロッドとケット・シー。

ケット・シー「ロッドさん強いんですねぇ。ジュノンで警備のロボ、華麗に倒したのにはしびれました〜。ボクもかっこよく戦ってみたいわぁ。こうバシバシッと!」

突然現れるモンスター。
ケット・シー「うわわ!? 出たぁ〜!」

ロッド「逃げてください!」

モンスターを撃破。

「いやぁ〜危なかった。ほな先に進みましょ」

道中、ケット・シーとはぐれて道に迷いつつもモンスターを倒しながら先へ進む二人。
魔晄炉へと到着。

ケット・シー「占いによるとこの辺のはずなんやけど・・・」

マテリアを探しているケット・シーの背後に、突然現れたモンスター。
モンスターに体当たりされ、吹っ飛ぶケット・シー。ロッドがとっさに受け止める。


画面切り替え。タークス本部のリーブとツォン。

リーブ「うっ」

ツォン「リーブ部長!? どうされました!?」

リーブ「ケット・シーがやられました」


画面切り替え。モンスターを撃破するロッド。
倒すのと同時に、探していたマテリアが光りながら飛んで行った。

ロッド「モンスターが持っていたのか! でも、マテリアが魔晄炉の中に入ってしまった・・・」

ケット・シー「ロッドさん ロッドさん ちょっと来てください〜」

ロッド「は、はい」

倒れたままのケット・シーに呼ばれ、駆け寄るロッド。


画面切り替え。タークス本部のリーブとツォン。

ツォン「ケット・シーの様子はどうですか?」

ケット・シー「う――ん、だめですね・・・映像は届くんですが、私の操作を受けつけません・・・」

ツォン「壊れてしまったんですか?」

「そのようです・・・(やはり戦闘できないマシーンは実用に向かないな・・・しかし、戦闘機能を重視するとマシーンの機動性がなくなる。この欠点・・・解決するいい方法はないものか・・・)」


画面切り替え。ゴンガガのロッド。

ロッド「ケット・シー! ケット・シー!!うぅ・・・ケット・シーが壊れてマテリアも見失った。どうしたらいいんだ・・・」

愕然としているロッドの元にリーブから着信。

リーブ「ロッドさん。ケット・シーは私の操作を受けつけなくなってしまいました」

そこへモンスターが現れるが、気付かないロッド。

ロッド「そうですか・・・マテリアが魔晄炉の中に入ってしまったんです。ケット・シーに取りに行ってほしかったのですが・・・」

リーブ「諦めるのはまだ早いです」

ロッド「何か良い方法があるんですか?」

リーブ「はい。それはもう、とっておきのが」

ロッド「どんな方法ですか? あ!」

ロッドがモンスターに気付くと同時に、近付いて来たモンスターがケット・シーを連れ去ってしまう。

リーブ「ロッドさん!!」

ロッド「ケット・シーが攫われました」

リーブ「はい、映像はこちらにも届いています。取り返してください。とにかくジャングルへ」

ロッド「リョウカイ!!」


ジャングルに到着すると、ケット・シーの状況が携帯に送信されてくる。

ロッド「これは?」

リーブ「バラバラにされて埋められているようです。ケット・シーの回収をお願いできますか?」

ロッド「分かりました」

モンスターを倒しながら、ジャングルに埋められたケット・シーの『頭』『胴体』『冠』を発見し、魔晄炉前まで戻るロッド。

ロッド「魔晄炉前に着きました」

リーブ「これからケット・シーを修理してもらいます」

ロッド「俺がですか!?」

リーブ「難しいことはありません 私の指示どおりに組み立ててください」

ロッド「はいっ! やってみます」

プレイヤーの携帯ディスプレイがが赤く点滅。『手術中。しばらくお待ちください』の文字が表示される

ロッド「できました! 完成です!!」

リーブ「本当にありがとうございました」

魔晄炉へ向かおうとした所で、リーブに緊急の重役会議が入り、しばらくケット・シーを動かせなくなってしまう。

ロッド「そうですか・・・困ったな・・・」

リーブ「ロッドさんが操作してみては?」

ロッド「え!?」

リーブ「ケット・シーの背中を見てみてください。臨時のコントローラーが入っています。これを使えばロッドさんでも思いのまま動かせます」

ロッド「分かりました!」

ロッドがケット・シーを操縦して、魔晄炉の中に入る事に。


画面切り替え。タークス本部のリーブとツォン。

リーブ「(ケット・シーの欠点を補うには・・・)」

ツォン「リーブ部長」

リーブ「(そうだ、戦闘機能を強化したマシーンとセットで行動させれば・・・)」

ツォン「部長!」

リーブ「は、はい?」

ツォン「会議室へお急ぎください」

リーブ「あぁ、そうでした。いいアイディアがひらめいたもので。では私は行きます」

ツォン「はい、お気をつけて」

リーブがタークス本部を出て行った後、今まで自分用の特別室に隠れていたらしいルーファウスが顔を出す。

ルーファウス「リーブ君はやっと帰ったか」

ツォン「はい、副社長の部屋にはまったく気づかれていないようでした」

ルーファウス「まぁ、そうだろうな。おやじと君達の工作で私は長期出張中になっているからな」

ツォン「ここにいらっしゃるとは誰も思わないでしょう」

ルーファウス「フン、それよりもあのマシーン。どう思ったかね?」

ツォン「はい、諜報活動に有効だと考えます」

ルーファウス「フッ。私も同じことを考えていた(ケット・シー・・・覚えておくとしよう)」


画面切り替え。魔晄炉の中のロッドとケット・シー。

ロッド「ケット・シー、行っけー!!」

魔晄炉内部にはアバランチもおり、ケット・シーは戦闘用ではない為、うまくアバランチを避けながら操縦する事に。
ケット・シーを操縦、ドアを開ける、それを繰り返しながら奥へ進むと、前方に光るマテリアを発見。

ロッド「あれは・・・やっぱりマテリアだ」

レイブン「クックックッ」

ロッドが振り返ると、レイブンが3人立っていた。

レイブン「渡してもらおう」

ロッド「くっ(何か企んでいるかもしれない。注意したほうがよさそうだ」

戦闘開始。レイブン3人の内、1人がロッドの姿に変身する。
戦闘終了後、一瞬の隙をつかれ、マテリアを奪われる。

ロッド「しまった、マテリアが!(す、素早い・・・)」

レイブン「クックックッ」

そのまま走り去るレイブン。
しかし、すぐさま何者かに吹き飛ばされ、壁に激突する。

ロッド「お、お前は!」

シアーズ「久しぶりだな」

シアーズ「シアーズ!?」

コレルの魔晄炉の下層に落ちて行ったシアーズが現れる。

シアーズ「ロッド。相変わらずスピードはレノに劣っているようだな。大切なマテリアを、いとも簡単に奪われるとはなっ!」

ロッド「うるせぇ! 今のはちょっと油断しただけだ」

シアーズ「フン、そういう事にしておいてやろう」

シアーズに吹き飛ばされたレイブンが立ちあがる。 br> ロッド「無駄話をしている場合じゃないだろ」

シアーズ「そうだったな」

ロッド「行くぜ!」

シアーズ「おうっ!」

レイブンが再びロッドの姿に変身する。
自分の姿をしたレイブンを、シアーズと共に倒すロッド。
戦闘後、シアーズに駆け寄るロッド。

ロッド「シアーズ、生きてたんだな!」

シアーズ「まぁな」

ロッド「驚いたぜ、あのまま死んじまったのかと思ってた」

シアーズ「さすがに俺も死を覚悟した。だがお前を脱出させた後、ある人物に助けられた」

ヴェルドが現れる。

ロッド「主任! もしかしてシアーズを助けたのは・・・」

シアーズ「そうだ。俺はヴェルドに助けられた。今は二人でエルフェを助ける方法を探している」

ロッド「そうだったんですか。だから主任もエルフェのマテリアのことを知っていたんですね」

ヴェルド「シアーズのおかげで色々分かった。離れていた間の、娘の様子も知ることができた」

シアーズ「これでマテリアは二つになった。あと二つ集めればエルフェは助かる」

ヴェルド「・・・・・・」

ロッド「そのうち一つフヒトの所だな。エルフェ!必ず助けてみせる!」

ヴェルド「・・・・・・」


画面切り替え。
魔晄炉入り口まで戻ってきた3人とケット・シー。

ヴェルド「・・・・・・ロッド。やはりお前も知っておくべきだ。4つのマテリアが揃うと何が起きるのかを」

シアーズ「ヴェルド!?」

ロッド「? エルフェが助かるんじゃないんですか?」

ヴェルド「確かに娘は助かる」

シアーズ「だが同時に・・・召喚獣も出現する」

ロッド「なんだって!? 世界を焼き尽くすとかいう召喚獣ですか!?」

ヴェルド「ああ。だから迷っている」

シアーズ「世界を焼き尽くす召喚獣ジルコニアエイド。これは本来、エルフェのマテリアで召喚される。しかしそのマテリアが欠けている為、今は召喚できない。放っておけば召喚獣は現れず、世界は平穏だ。だが欠損部分を補うためにエルフェの命が吸い取られている。だから放っておくと、エルフェは命を吸い尽くされてやがて死ぬ」

ロッド「エルフェのマテリアは取り出せないのか?」

シアーズ「ムリだ。そこで別の方法で召喚するんだ」

ロッド「!?」

シアーズ「それが今、俺達が探しているマテリアだ。4つを揃えればジルコニアエイドを召喚できる」

ロッド「!?」

シアーズ「この4つはサポートマテリアだ。エルフェのマテリアの欠損部分を補う働きをする。5つのマテリアがひとところに集まれば召喚が可能になる。だから、欠けているエルフェのマテリアでも召喚できる。ジルコニアエイドを召喚できればエルフェの命はもう削られない」

ロッド「エルフェが助かっても世界がなくなるぞ?」

シアーズ「そう焦るな。まだ続きがあるんだ。この方法で召喚したジルコニアエイドは不完全な状態なんだ。4つのサポートマテリアの召喚獣がいないと存在を保てない。つまりこの4体を倒せば、ジルコニアエイドも倒せる可能性がある」

ロッド「つまり・・・ジルコニアエイドの不完全体を召喚しちまってエルフェを助けてから、ジルコニアエイドが世界を焼き尽くす前に倒しちまうってことか」

シアーズ「危険だがこれしかない」

黙っていたヴェルドが口を開く。

ヴェルド「リスクはあまりにも大きい。娘のために世界を危険に晒してしまっていいのだろうか?この二つのマテリアをフヒトから死守すれば世界は安全だ。俺と娘が犠牲になるべきではないだろうか」

ロッド「主任。エルフェが世界のために死ぬ理由なんてどこにもねぇ!」

ヴェルド「ロッド・・・」

シアーズ「助ける方法はあるんだ。実行するしかない」

ヴェルド「シアーズ・・・」

ロッド「そうです!どんなに難しい仕事も必ず成功させるのがタークスです。俺達も協力します」

ヴェルド「・・・・・・どんなに難しい仕事も、必ず成功させるのがタークス・・・か。そうだったな。よし、やってみよう。お前のおかげでやっと決心がついた」

シアーズ「考えてる暇はもうない。行動あるのみだ!」

走り出す3人とケット・シー

その様子を見ていた神羅兵。

神羅兵「(ヴェルド発見だ。タークスも一緒にいる。報告だっ!)」


画面切り替え。神羅本社ビル会議室。

社長「おのれタークスめ・・・(ルーファウスがタークス本部にいなければ・・・スカーレット達に息子の事を知られるわけにもいかない。そうだ・・・スカーレットにタークスどもの抹殺を命じよう。タークス自体を潰してしまえば、情報漏洩は防げる。タークス不在の本部なら、ルーファウスを戻すのは容易い。フフフ・・・完璧だ)」


画面切り替え。 タークス本部を探す為に、神羅本社ビル内を走り回る神羅兵の映像。
社長「スカーレット。あらゆる手段を使っていい。タークス全員を抹殺しろ」


ナレーション 『一方、タークスは残りのマテリアを発見する事に全力を尽くした。しかし、プレジデント神羅はついにタークス自体を潰す為に動き始めた。タークス壊滅の危機は確実に忍び寄っていた。



21章

目次


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