第15章:遥かなる大空の先へ
[υ] - εγλ 0003/4/11 PM2:00 ロケット打ち上げ基地


ロケット打ち上げ基地にて、航空機の航空ショーを見ているロッドとルーファウス。

ロッド「すげ〜!5つの機体がまるでひとつのように動き回ってる!ここまで凄い航空ショーは初めてみました。これがリハーサルだなんて信じられないです」

ルーファウス「ふん、下らない」

ロッド「副社長!? 何てこと言うんですか!?ロケット打ち上げセレモニーの航空ショーですよ!?神羅カンパニーの晴れ舞台ですよ!」

ルーファウス「晴れ舞台だと? ロケット打ち上げに、どれほどのメリットがあるというのだ?まして、セレモニーや航空ショーの中継など無駄でしかない」

航空ショーは無視して歩き出すルーファウス。

ルーファウス「今日は1日、私に付き合ってもらおう」

ロッド「でも副社長、俺には別の任務が・・・」

ルーファウス「安心したまえ。ヴェルド君には君を借りると伝えておいた」

ロッド「あの・・・それでどこへ行くんですか?」

ルーファウス「フッ。着いてからのお楽しみだ」

少し歩くと、着陸した航空機が置いてある。
ロッド「あ! (航空ショーのパイロットが降りてきた)」

シド「よう!」

ロッド「あ・・・あなたは・・・」

シド「しびれたか? オレ様の曲芸飛行!」

ロッド「シドさん!」

※ロッドのキャラクター設定上、乗り物全般に詳しく、パイロットのシドの事も知っていた可能性はあるが、実際何故シドの事を知っていたかは謎。
他のキャラクターでプレイした場合も、同じ反応をしていたかどうかは未確認。
シドが有名人だった可能性もあり。

ルーファウス「君があの機体を操縦していたのか・・・」

シド「機体だなんて呼ぶなよ。あいつはオレ様の相棒だぜ。タイニー・ブロンコって立派な名前がついてんだ」

ルーファウス「機体の名前など、どうでもいい。そんな事よりも、一体君は何を考えているのだね?これは航空ショーのリハーサルだぞ。航空ショー本番に、君はどこにいるのか分かっているのか?」

シド「当然だ。神羅のロケット神羅26号の中で、打ち上げを待ってるぜ!」

ルーファウス「その通り。つまりこのリハーサルは、全くの無意味ということになる」

シド「細かいことは気にすんな。空がオレ様を呼んでんだ。応えるしかねぇだろ?」

ロッド「(さすが空の男だ。考え方がワイルドだな)」

シド「副社長。セレモニーに集まる会社のお偉方に伝えてくれよ。オレ様がお月さんに神羅の旗を立ててやる。期待して待ってろよってな!」

ロッド「シドさん、俺も期待してます」

シド「おっ! なかなか感心な心がけじゃねぇか。お前、名前は?」

ロッド「タークスのロッドです。副社長の護衛任務で来ています」

ルーファウス「ふん、ばかばかしい」

シド「な!」

ルーファウス「私は宇宙開発に反対しているのだ。我が社の事業展開は、もっと戦略的に進めるべきだ」

シド「けっ。若ぇクセに浪漫がねぇな。それに引き換え、社長は浪漫が分かる男だ。たった一代で神羅をここまで大きくしただけの事はある。スケールが違う、スケールが」

ルーファウス「くっ・・・シド君。私の前で社長の話はやめてもらおう」

突然聞こえ出すエンジン音。
振り向くと、タイニー・ブロンコに乗り込んでいる不審者の姿が。

シド「させるかっ!オレ様の大事な相棒だ! 誰にも指一本触れさせねぇぜ!」

ロッド「シドさん! 待ってください! あなたは世界でただ一人の宇宙飛行士です!何かあったらロケットが飛びません! 俺が行きます! 副社長、すぐに戻ります」

ルーファウス「勝手にしたまえ」

タイニー・ブロンコに向かって走るロッド。

シド「頼んだぞ!!。タイニー・ブロンコはおまえに預けたぜ!」

ギリギリ乗り込んだロッド。タイニー・ブロンコが飛び立つ。

ロッド「無駄な抵抗はやめろ!」

不審者「お、お前!? いつの間に」

ロッド「運転席をどけ! このっ!」

不審者の男を倒し(操縦席から外に落ちる映像)、操縦席に座るロッド。

ロッド「くっ! 取り返したはいいが操縦できねぇ!」

揺れる機体。
焦るロッド。

ロッド「ん? 通信だ」

シド「うまくいったか?」

ロッド「シドさん!! 取り返しました」

シド「でかしたぜ!! そのまま無傷で着陸させろ」

ロッド「でも!! 操縦方法が分かりません!」

シド「そんなの簡単だ! 今から説明すっからよーく聞きやがれよ!」

操縦方法について説明を受ける。

シド「傷でもつけたら承知しねぇからな!」

ロッド「は、はい!!」

説明を受けた通りに操縦していると、外からボンッと音が聞こえる。

ロッド「まずい。花火が上がり始めちまった。なんでこんな時に!?」

シド「しょうがねぇだろ。航空ショーのリハなんだからな。花火に当たっても燃料が減っちまう」

ロッド「はい!」

シド「着陸のタイミングはオレ様が合図する。それまでなんとか持ちこたえろよ!!」

ロッド「(運転は得意なんだ。やってやるぜ!)」

以降、ミニゲーム。ある程度進むとシドから合図。

シド「よしっ、着陸だっ!」

なんとか着陸させるロッド。タイニー・ブロンコから降りて、シド、ルーファウスの元へ走る。

シド「おー来た来た。よくやったな」

ロッド「なんとか取り返しました」

シド「ったくフトドキな野郎だぜ。オレ様のタイニー・ブロンコを盗むとするはよっ。一体どこのどいつがそんな事考えたんだぁ!?」


画面切り替え。不審者とシアーズ。

シアーズ「タイニー・ブロンコはどうなったか?」

不審者(操縦席から落下した不審者と同一人物かは不明)に尋ねるシアーズ。。

不審者「すみません。略奪に失敗しました」

シアーズ「仕方ない。無くても済む方法に切り替える」

不審者「はっ」

シアーズ「神羅26号に潜り込め。酸素ボンベを盗み出すんだ」

不審者「はい」

立ち去る不審者。現れるフヒト。

フヒト「これが成功すれば、打ち上げは阻止できますね」

シアーズ「ああ。酸素ボンベがなければ打ち上げは失敗する。失敗の様子が世界中に生中継されれば、神羅の面目は潰れる」

フヒト「神羅はアバランチを倒したと思い込んでいます。油断しているにちがいありません。次の作戦はうまくいくはずです」

シアーズ「(そして仕上げはプレジデント抹殺。セレモニーで姿を現わした時がチャンスだ)」


画面切り替え。シド、ルーファウス、ロッド。

シド「なんか礼しねぇとな。そうだ、ロケットの中見てけよ」

ロッドをロケットの中に案内しようとするシド。

ロッド「でも・・・俺は副社長の護衛中です。遊んでいる場合じゃないんです。

シド「だったら副社長も来てくれよ。宇宙開発を見直すかもしれねぇしな」

ルーファウス「(すでに次の作戦が始まっているはずだ。ロケットにタークスがいれば、作業員達も油断するだろう。そうすれば作戦遂行にも都合がいいはずだ)  仕方ない。行こう」

ロケットがある方へ向かうルーファウス、ロッド、シド。


画面切り替え。アバランチが一人ロケットの中に入って行く。

画面切り替え。ロケット内エンジン部のシド、ルーファウス、ロッド。

シド「ここがエンジン部だ。ここにある酸素ボンベで打ち上げの燃焼をサポートするんだ。これがねぇと神羅26号は打ち上がらねぇ。だからこの酸素ボンベは、ロケット打ち上げの命ってことだな」

先に侵入したアバランチが背後を通って行く。
それに気付いたルーファウス。

ルーファウス「シド君。不審者が入っているようだ」

シド「なに!? 一体何が目的だ? ちょっくら捜してくらぁ。副社長達はコックピットにでも行っててくれ」

ルーファウス「シド君。ロッドはタークスだ。犯人探しならタークスの得意分野だ。
に任せた方がいい」

シド「それもそうだな。んじゃロッド、頼んだぜ」

ロッド「副社長!! 俺には護衛の任務が・・・」

ルーファウス「これは私からの命令だ。口答えは許さない。早く行きたまえ」

ロッド「・・・・・・リョウカイ(・・・副社長。何故、怒ってるんですか?俺、何か怒らせるような事をしたんでしょうか・・・?)」

不審者を追うロッド。
ロケット内を走り回ると、酸素ボンベの前に4人の神羅兵の姿が。

ロッド「(あいつが怪しいな。目を離さないようにしよう)」

動き回る神羅兵達の内1人を、見失わないように監視するロッド。
シドがやって来た。

シド「みんなご苦労さん! 今日の作業はここまでだ。打ち上げ当日に向け、ゆっくり休んどけ」

神羅兵「艦長、お疲れ様です」

シド「おう」

神羅兵は4箇所の出口からそれぞれ出て行く。

シド「ロッドどうだ? 怪しい奴は分かったか?」

ロッド「目星はついています。追いかけてみます」

シド「任せたぜ」

ロッド「(後をつけるぞ。怪しい奴はどの出口から出た奴だ?」

監視していた神羅兵を追い掛けるロッド。

ロッド「おい、ここで何をしている!?」

神羅兵?「し、しまった!」

ロッド「逃がすか!!」

神羅兵からアバランチの姿に変わる。戦闘開始。
戦闘終了後、シドが駆け付ける。

シド「おーい、どうだった?」

ロッド「怪しい奴は片づけました」

シド「ありがてぇ。お礼だ。これをやるよ」

シドからアイテムを貰う。


画面切り替え。ロケット出口。
シド「今日は助かったぜ。何度も助けられちまったな」

ロッド「それも仕事です。気にしないでください」

ルーファウス「明日の打ち上げ、見ものだな。せいぜい頑張りたまえ」

ロッド「シドさん、それでは俺達は帰ります」

シド「オレ様は今日の最終チェックをするぜ。じゃあな」

ロッド達と別れ、ロケットの中へ戻るシド。
酸素ボンベが無くなっている事に気付く。
慌てて神羅兵に指示をするシド。

シド「くそっ!大至急新しいのを用意しやがれ!!」

神羅兵「稼動のチェックが必要です!今からじゃ、打ち上げに間に合うか分かりません!」

シド「くそっ・・・」


数時間後?
画面切り替え。ロケット打ち上げ基地の社長、ヴェルド、ルーファウス、シド、ロッド。

ルーファウス「社長。打ち上げは中止すべきだ。安全が確認できない状態での打ち上げは無謀だ」

社長「今更中止になどできない。この打ち上げは世界中が注目しているのだからな」

シド「そうだ。中止の必要はねぇ。チェックは必ず打ち上げに間に合う。とびきり有能なメカニックがチェックしてるんだからなっ」


画面切り替え。
白衣を着た女(シエラ)が酸素ボンベの前にいる。


画面切り替え。ロケット打ち上げ基地。

ルーファウス「これはシド君の命に関わる問題だぞ。社長はシド君の命がどうなっても構わないというのか」

ロッド「(打ち上げはしてほしい。でも、シドさんが危険な目にあうなら中止か・・・?)」

シド「オレ様は構わねぇよ」

ロッド「え!?」

ルーファウス「君! どういうつもりだ!? 死んでも構わないというのか?」

シド「あぁ。オレ様にとっちゃ、宇宙に行けねぇのは死んでんのと変わりねぇ。今打ち上げを中止したら、次のタイミングは6ヵ月も先だ。その間に何が起きるか分かったもんじゃねぇ。だったらオレ様は、目の前にある可能性にかけるぜ」

ルーファウス「社長。打ち上げが失敗したらどうする?打ち上げ失敗の様子が、世界中に知れ渡るぞ。その時の我が社のダメージは計りしれない」

社長「打ち上げが失敗ならば、映像を差し替える」

ルーファウス「そこまでする意味はあるのか?」

社長「神羅の力を今一度、世界に見せ付けるのだ。アバランチのせいで揺らぎかけていた信頼を取り戻す。そして今一度、世界の安定をもたらすのだ」

ルーファウス「ふん、くだらん。社長のやり方は無駄が多すぎる。私が神羅を支配すれば、利益を今の10倍にしてみせる」

社長「お前は甘い。経営は机上の理論が通用するとは限らないぞ」

シド「ストーップ!オレ様が知りてぇのはただひとつ!打ち上げるか打ち上げねぇか、それだけだ。親子喧嘩なら、それ決めてからにしてくんねぇか?」

社長「打ち上げは明日。予定通り行う!」

シド「OK。そんならオレ様はもう行くぜ。メカニックがちんたらしねぇように、ケツ叩かねぇとな!」


※ ※ ※


ロケット打ち上げ当日。
ロッドは1人、草原からロケットを眺めている。

ロッド「(セレモニーも無事終わった・・・いよいよ神羅26号が宇宙へ行くんだな・・・)」

ツォンから着信。

ツォン「ロッド。シドさんが行方不明だ」

ロッド「え!? もうすぐ打ち上げなのに!!」

ツォン「捜してくれ」

ロッド「リョウカイ(シドさん、あれだけ宇宙に行きたがってたシドさんだ。いなくなる理由がない。何かあったに違いない)」


画面切り替え。
霧がかった森を進むロッド。
前方にシドらしき人影を見付ける。

シド「おまえら待ちやがれ!」

アバランチ「まずい! 逃げるぞ!!」

アバランチを追って奥へ走って行くシド。それを追うロッド。

ロッド「シ、シドさん!(打ち上げが近い。シドさんを連れ戻さなきゃ)」

視界が悪い中、先に進み、シドとアバランチを発見。

シド「おまえら覚悟しろよ!打ち上げの妨害はオレ様が許さねぇ!!」

ロッド「シドさん! 打ち上げはもうすぐです!急いでロケットに戻ってください!」

シド「余裕だ。こんな奴らすぐに片づけるぜ!」

ロッド「だったら俺も手伝います!」

シドと共闘。アバランチを撃破。

シド「発射まで、あと1時間だ。オレ様はロケットへ急ぐぜ!」

ロッド「シドさん! 神羅26号まで護衛します」

シド「そいつぁありがてぇ。だったらオレ様にしっかりついてこいよ!」

ロッド「シドさん! 待ってくれ!!」

シドの後を追い掛けるロッド。


画面切り替え。ロケット入り口。

シド「世話かけたな」

ロッド「間に合ってよかったです」

シド「んじゃ、ちょっくら行ってくるぜ。オレ様の晴れ姿、目に焼き付けろよ」

ロッド「はい、行ってらっしゃい!」

シド「おぅ! 戻ったら宇宙の土産話、聞かせてやるぜ」

ロッド「楽しみにしています」

シドを見送った後、背後からアバランチの攻撃を受け、倒れるロッド。

アバランチ「へへへ。お前はここで眠ってろ」

ロッド「うっ・・・」


画面切り替え。ロケット操縦席のシド。

シド「計器オールクリア。神羅26号発射準備よし」

管制塔「エンジン圧力上昇中。神羅26号発射3分前。カウントダウン開始」

シド「・・・・・・いよいよだな」


画面切り替え。
ロケット打ち上げ基地の社長、ヴェルド、ルーファウス。

社長「ようやく打ち上げだな」

ルーファウス「・・・・・・」

社長「様々な不審な事件が起きたがな・・・」

社長の言葉を無言で聞いているルーファウス。

ヴェルド「まだこの先、何が起きるか分かりません。ですが私が、社長も副社長もお守りいたします」

ルーファウス「(くそっヴェルドめ・・・ここに滞在している間、おやじから片時も離れなかった。これではアバランチ兵達も手が出せない。今日のところは諦めるしかなさそうだな。だが・・・)」

社長を見る、ルーファウス。

ルーファウス「(神羅の支配者にふさわしいのは私だ。私の進む道は誰にも邪魔させない。あらゆる手段を講じて必ず排除してみせる)」


画面切り替え。ロケット入口で倒れていたロッド。

ロッド「うぅ・・・しまった・・・」

ロケット内に響き渡る警報。

ロッド「な、なんだ? 何が起こった?」


画面切り替え。操縦室シド。

管制官「パイロット・シド!緊急事態です!船内のエンジン部にメカニックが残っています!」

シド「なんだって! どこのバカやろうだ!?」

管制官「分かりません! エンジン部と音声つなぎます」

シド「おいコラ! そんな所にいるのは、どこのバカやろうだ!?」

シエラ「艦長、私です。私にかまわず打ち上げを行ってください」

シド「今頃何してやがんだ!」

シエラ「どうしても心配だったんです。酸素ボンベのテストで満足いく結果が得られなくて」

シド「バカやろう! そこは打ち上げの時バカ熱くなるんだ!そんな所にいたら一瞬で黒コゲだぞ!おまえ死んじまうんだぞ!分かってんのか!」


画面切り替え。
の携帯に着信。

ツォン「ロッド、今、どこにいる」

ロッド「ロケットの入り口前だ」

ツォン「なに!? まだそんな所にいるのか」

ロッド「怪しい奴に襲われた」

ツォン「話は後だ。ロケットのカウントダウンが始まる」

ロッド「もうかよ?」


画面切り替え。ロケット操縦室。

管制官「メカニックは諦めろ!エンジン点火30秒前!」

シド「お、おい! ちょっと待て」


画面切り替え。ロッド。

ツォン「そこでは爆風に巻き込まれるぞ! とにかくできるだけ離れろ!」

時間制限イベント発生。走り出すロッド。

ロッド「打ち上げまでになるべく遠くへ行くぞ。無駄な戦闘をしてる余裕はないな」

モンスターを避けながら、ロケットから離れる。


画面切り替え。操縦室シド。

00:20
シド「(オレ様を人殺しにする気か!?)」

00:10
シド「オレは・・・オレ様は・・・オレはどいうしたらいい」

00:05
シド「ああ、月が・・・宇宙が・・・オレ様の夢が・・・」


画面切り替え。草原まで辿りついたロッド。

ロッド「ギリギリセーフ!!」


画面切り替え。操縦室シド。

管制官「エンジン点火」

シド「ンガ――――――ッ!!」

揺れる地面。
ロケットを見守る社長、ヴェルド、ルーファウス。
草原から同じくロケットを見るロッド。

社長「! 様子がおかしい!」

ヴェルド「(シドが打ち上げを緊急停止したか。機内に取り残されたメカニックの命を救うために・・・自分の命は捨てる覚悟だったシドも、人の命には負けたか)」

ルーファウス「決まったな・・・」

立ち去る、ルーファウス。


数時間後。
草原から、傾いたロケットを眺めてるシド。

シド「オレ様の夢と神羅26号・・・終わらせねぇ。まだまだ終わらせるわけにはいかねぇよ・・・いつかきっとあの神羅26号で宇宙に行ってやる。その日のために、オレ様がメンテナンスし続けるぜ・・・」


※ ※ ※


数日後?
神羅本社ビル会議室。重役会議中。

ルーファウス「フッ、全会一致だな。これをもって宇宙開発という無駄な事業は休止する」

社長「・・・・・・」

ルーファウス「しかし・・・すでに宇宙開発に投入したコストは、二度と回収できない。この責任、どう取ってくれるのかな」

社長「考えておこう・・・では本日の重役会はこれで終了だ」


画面切り替え。タークス本部。

ツォン「はっ! こ・・・これは・・・?」

レノ「ツォンさん、何事ですか?」

ツォン「これを見ろ」

レノ「監視カメラがどうし・・・うわっ!」

ツォン「建設中のコレル魔晄炉内部の様子だ」

アバランチ兵に占拠されている映像が流れる。

レノ「本拠地は潰したんじゃなかったんですか?」

ツォン「組織自体はなくなっていなかったようだ」

レノ「こうしちゃいられない。すぐにコレルに出動だぞ!と」




16章

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