第6章:今宵汚れなき世界で
[υ] - εγλ 0001/12/22 PM22:00 ミッドガル八番街


レノ「今日のお仕事も無事終了、と」

ロッド「は〜。終わった、終わった」

八番街に立つレノ、ルード、ロッド。

レノ「ルード。帰ろうぜ」

ルード「すまん。おれは用がある」

レノ「そうか・・・んじゃまた明日な、と」

ロッド「お疲れさん」

ルード「あぁ。またな・・・」

走り去るルード。

レノ「怪しいぞ、と」

ロッド「何がだよ?」

レノ「ルードの奴、最近どこかに通いつめてる」

ロッド「だから?」

レノ「これは、調べるしかないぞ、と」

ロッド「ほっとけよ・・・」

ルードが走って行った先へ追いかけて行くレノ。
ロッドが黙ってレノを見送ると、携帯に着信。

ロッド「はい。ロッドです」

レノ「やあ、ロッド君。任務だ」

ロッド「ってレノかよ・・・」

レノ「ルードを追跡し、行き先を突き止めろ」

ロッド「本気かよ・・・」

レノ「頼んだぞ。ロッド君、と」

ロッド「ったく・・・仕方ねぇなぁ・・・。リョーカイッ」


ルードを探して八番街を走り回るロッド。
通行人にも聞いて回るが、収穫は無し。
その時、突然、悲鳴が聞こえる。

「キャー!誰か! 誰か助けてー!」

悲鳴が聞こえた方へ走って行くと、男にからまれている女性が。

「助けて。この人しつこいんです」

「なんだお前は?人の恋路を邪魔するな!!」

戦闘開始。戦闘終了

「ちくしょう!これで勝ったと思うなよ」

「ありがとうございました。せめてお名前を・・・」

ロッド「名乗るほどの者じゃない。当然のことをしたまでだ」

「ぽ・・・」

その女性にルードの特徴を伝えると、東の方へ走って行ったという情報を得る。
言われた通りにそちらへ向かうと、先程の男がいた。

「待っていたぜ。今度は仲間も呼んでいるんだ」

男3人に囲まれ戦闘開始。戦闘終了。

「うわー!勘弁してくれ」

ロッド「聞きたいことがある。サングラスかけた黒スーツで丸狩りの大男を見なかったか?」

「ああ・・・そいつとならしゃべったぜ。何の用なのかは知らないが地下下水道へ行くって言ってたな。地下下水道はマンホールから入れるぜ」

男から聞いたマンホールの所へ行くと、蓋が空いていた。
近くの通行人に聞くと、ルードらしき人物がここを降りて行ったとの事。
後を追いマンホールの中に入る。
モンスターを倒しながら近下水道を進むと、一人の男に会った。

ロッド「ちょっといいか? サングラスかけた黒スーツで丸狩りの大男を見なかったか?」

「ああ、その人かい?さっき俺をモンスターから助けてくれたんだ。そういえば・・・この後花を買いに行くって言ってたな。場所を教えたら慌てて戻っていったよ」

ルードが地下下水道にいた理由は分からないが(任務だろうか?)、とりあえず地上へ出る。通行人に花売りについて尋ねる。

ロッド「花売りってのはどこにいるんだ?」

「花売り? 西の広場のモミの木の下にいるばずだ。丸狩りの男にも聞かれたなぁ」

ロッド「サンキュ。(ルード・・・花が好きなのか?)」

モミの木の下へ行くと花売りを発見(エアリスではない)

ロッド「聞きたいことがある。サングラスかけた黒スーツで丸刈りの大男が来ただろ?」

「はい来ました。両手いっぱいの赤い花を買ってくれたわ」

ロッド「どこに行ったかわからないか?」

「バーに行くって言ってたわ」

ロッド「サンキュ。(ルードが花束抱えてバーねぇ・・・)」

余談。モミの木の前の別の人物に話しかけkたところ、モミの木のライトアップはこの時期の恒例で今年は20回目。
神羅カンパニーが出資していて、毎年テーマがあり、今年のテーマは『不滅の愛』。ライトの一つ一つがこの星の人たちの愛を表しており、この星も愛も永遠に続くようにとの願いが込められている…らしい。

花売りの言っていたバーへ入って行くと、カウンターに座っているルードを発見。
隣には髪の長い女性が座っていた。
女性に赤い花束を渡すルード。
ロッドはルードに見つからないよう、大きな観葉植物の陰に隠れる。

「ありがとうルード。私の好きな花、覚えててくれたのね」

ルード「・・・偶然だ。来る途中で押し売りされた」

「ふ〜ん、偶然ねぇ。それでもやっぱりうれしい」

ルード「チェルシー・・・・・・」

「ルード? 照れてるの?」

ルード「チェルシー・・・・・・からかうのはやめてくれ・・・」

チェルシー「うふふ。ごめんなさい」

ロッド「(なんだかいい雰囲気だ・・・)」

2時間後。

チェルシー「うふふ。それ本当?」

ルード「ああ・・・本当だ。ウソのような話だけどな・・・」

チェルシー「お仕事の方は大変なの?」

ルード「それほどでもない・・・」

チェルシー「・・・・・・体には気をつけてね」

ルード「・・・・・・心配には及ばない・・・・・・でもありがとう」

チェルシー「うふふ。今日も楽しかったわ。でもそろそろ帰らなきゃ」

ルード「・・・送る」

チェルシー「ひとりで平気よ」

ルード「いや。送りたい」

ロッド「(!! まずい)」

立ち上がる二人。見つからないかと焦るが、二人は気付かず外へ。

ロッド「ふぅ 気づかれなかった。(それにしてもルード・・・スミにおけねぇなあ)」


※ ※ ※


翌日。


レノ「今日のお仕事も無事終了、と」

ロッド「は〜。終わった、終わった」

前日と同じようにレノ、ルード、ロッドが八番街に立っている。

レノ「ルード、帰ろうぜ」

ルード「すまん。おれは用がある」

レノ「そうか・・・んじゃまた明日な、と」

ルード「お疲れさん」

レノ「あぁ、またな・・・」

走り去るルード。
残されたレノとロッドは顔を見合わす。

レノ「ロッド」

ロッド「ん?」

レノ「昨日の調査結果を報告したまえ、と」

ロッド「うーん・・・」

レノ「どうしたんだ?タークスのくせに任務失敗したのかな?」

ロッド「女と会ってた・・・」

レノ「 何!? そりゃ一大事だ!俺たちも現場に急行するぞ、と」

ロッド「ちょ、待て!」

ルードが走り去った先へ追いかけて行くレノ。(昨日、レノはその後どこへ行ったかは不明)
昨日と同じようにロッドの携帯が鳴る。

ロッド「(またレノか・・・?)」

ヴェルド「ヴェルドだ」

ロッド「うわ、しゅ、主任」

ヴェルド「仕事だ。八番街でモンスターが大量発生した。お前が現場にいちばん近い。現場に行ってモンスターを全て排除しろ」

ロッド「リョウカイ。(レノには付きあえねぇみたいだな)」


ヴェルドの言う現場へ走って行くと、途中、悲鳴が。
巨大なモンスター(虫っぽい)が女性に襲い掛かろうとしていた。

「お願い!助けてください」

ロッド「ここは俺に任せてあんたは逃げろ」

「ありがとうございます。せめてお名前を・・・」

ロッド「名乗るほどの者じゃない。当然のことをするまでだ」

「ぽ・・・」


戦闘終了。


ロッド「なんとか片付けた。すばしこい奴だな。こんなのが街にたくさん出てきたらえらいことになるな・・・」

更に先へ進むと、マンホールの蓋が開いていた(昨日と同じマンホール)

ロッド「(ここから出てきてるんだな 早いとこ片付けちまおう)」


マンホールの下、地下下水道に付くとヴェルドに報告。

ロッド「下水道につきました。ここからモンスターが発生しているようです」

ヴェルド「速やかにモンスターを殲滅しろ」

ロッド「ですが、真っ暗で状況が分かりません(昨日は照明が点いていた)」

ヴェルド「まずは照明のスイッチを探せ。照明のスイッチの場所は矢印を参考にしろ」

ロッド「リョウカイ」

画面上矢印の通りに進み、スイッチを押して照明を点ける。
スイッチを押すと下水道内に照明がつき、それと同時にカメラは右上へと移動します。
地下下水道を走って行くと、モンスターを倒しながら進む。奥に、一際大きいモンスター(ゴ●ブリに似ている)と遭遇。

ロッド「うわっ! (なんだこのでかいの・・・見るからにやばそうだ)」

戦闘開始。
物理攻撃も魔法も効かない為、ヴェルドに連絡。

ヴェルド「ロッド。状況はどうだ?」

ロッド「巨大なモンスターがすみついています。カマキリのような形(画面上はどう見てもゴキ●リ)で武器の攻撃を受け付けません」

ヴェルド「カマキリだと・・・そいつは厄介だな・・・」

ロッド「主任は御存知なんですか?」

ヴェルド「それはインセクトキマラだ。極めて硬い外皮のため物理攻撃が効かない」

ロッド「攻撃方法はないんですか?」

ヴェルド「唯一の弱点は水属性の魔法だ。ウォータやウォタラならば対抗できる」

ロッド「ウォータやウォタラか・・・」

ヴェルド「ロッド。ここはいったん本部へ戻れ。体勢を立て直してから攻め込め」

ロッド「リョウカイ」


※ ※ ※


丁度その頃、レノはルードを追って、昨日のバーへ入って行った。

レノ 「(お〜とっと・・・あぶないあぶない、と)」

昨日のロッドと同じように観葉植物の影に隠れるレノ。

ルード「待ったか?」

チェルシー「ううん、全然。ちょうど今来たところよ」

ルード「・・・・・・・・・・・・」

チェルシー「どうしたの? ルード、今日はなんだか変よ」

ルード「チェルシー・・・」

チェルシー「え?」

ルード「俺には、ウソをつかなくていい・・・」

チェルシー「急にどうしたの?」

ルード「・・・・・・」

チェルシー「・・・・・・ほんとは・・・30分前には来てたの。あなたにウソはつけないわね」

ルード「俺は・・・何があってもこの気持ちに変わりない」

チェルシー「ルード・・・」

ルード「・・・・・・・・・・・・」

マスター「ルードさん、いつものでよろしいですか?」

ルード「いや、今夜は冷える。キツイのを頼む」

マスター「かしこまりました」


2時間後。


突然ルードが席を立つので、チェルシーが尋ねる。

チェルシー「ちょっとルード、どこ行くの?」

ルード「・・・・・・・・・・・・トイレだ」

レノ「(まったく!ルードの奴なにやってんだよっ!照れちまってて全然ダメだぞ、と)」

ルードが席を外している間、カウンターの上に置いていった携帯に気付き、立ち上がるチェルシー。

「! (ルードの携帯・・・)」

それを見ていたレノ。

「(ん? あの女・・・何してる?)」

「(だめ・・・私にはやっぱりできない・・・)」

「!? (ルードの携帯に・・・何かしようとしてたのか?あの女・・・怪しいな・・・)」


ルードが戻って来て、慌てて席に座るチェルシー。

ルード「どうかしたのか?」

チェルシー「いえ、別に・・・」

ルード「なぁチェルシー・・・・・明日・・・一緒に・・・ツリーを見に行こう」

チェルシー「西の広場のね。ふたりで見たらひとりで見るよりきっとキレイ・・・」

ルード「・・・・・・そこで・・・伝えたいことがある」

チェルシー「何かしら? 気になるわ。今教えて」

ルード「いや・・・明日だ」

立ち上がるチェルシー。

ルード「どうした?」

チェルシー「私そろそろ行くわ・・・」

ルード「もう帰るのか・・・」

チェルシー「ごめんなさい。あなたはゆっくりしていって」

ルード「あぁ。明日はツリーの下で待っている」

チェルシー「えぇ。じゃあ明日ね。楽しみにしてる」

バーを出る際、一度ルードの方を振り返ると、そのまま何も言わずチェルシーは出て行った。

レノ「(あの女・・・さっきは何をしようとしてたんだ?こうなったら真意を確かめるしかないぞ、と)」

チェルシーの後を追い、レノもバーを出て行く。

道の途中、ふと立ち止まるチェルシー。建物の陰に隠れるレノ。

チェルシー「・・・・・・もう限界ね・・・(これ以上あの人をだまし続けるなんてできない…)」

レノ「・・・・・・」

チェルシーは東のマンホール中へと入って行く。下水道の中にはある男の姿が。
レノも追いかけて行き、相手の男を確認。

レノ「 !? (アバランチ!?なんでだ・・・?なんでアバランチと話している?)」

アバランチ「チェルシー。誰にも見られていないだろうな?」

チェルシー「もちろんです。そのような失態はしません」

アバランチ「盗聴器は仕掛けたのか?」

レノ「(盗聴器!?)」

チェルシー「いえ、スキがないので仕掛けるチャンスがありませんでした・・・・・・明日こそ必ず」

レノ 「(あの女・・・ アバランチのスパイなのか!?でも盗聴器を仕掛けるチャンスはあったはずだ。ルードの奴スキだらけだったからな、と。あの女が盗聴器を仕掛けなかったのはわざとか?あの女、いったい何が狙いだ?・・・・・・ルードの奴厄介な女に惚れたもんだ、と)」


※ ※ ※


翌日。八番街に立つレノ、ルード、ロッド。


レノ「今日のお仕事も無事終了、と」

ロッド「は〜。終わった、終わった」

レノ「ルード、帰ろうぜ」

ルード「すまん。おれは用がある」

レノ「そうか・・・んじゃまた明日な、と」

ロッド「お疲れさん」

ルード「あぁ またな・・・」

走り去ろうとするルードをレノが呼び止める。

レノ「ルード、またあの女か?」

立ち止まるルード。

ルード「・・・・・・」

レノ「やめとけよ、と」

ルード「・・・・・・」

レノ「あいつは・・・」

ルード「分かっている」

レノ「!?」

ルード「それ以上言うな」

レノ「ルード・・・お前知ってたのか?」

ルード「・・・・・・すまない。器用じゃないんだ」

そしてルードは走って行った。
ロッドには、レノとルードのやり取りが分からない。

ロッド「ルードどうしたんだ?」

レノ「・・・・・・色々ある。あいつも複雑な年頃だ、と」

レノの携帯に着信。

レノ「(こんなときに・・・)」

ヴェルド「ヴェルドだ。八番街でモンスターがまた発生した。インセクトキマラの卵を排除しなかったからだ。これを排除しない限りモンスターが生まれ続ける。卵を排除しろ」

レノ「・・・・・・はい、直ちにかかります、と」

電話を切ったレノはロッドに向き直る。

レノ「ロッド、任務だ。ルードも気になる。さっさと片付けるぞ、と」

ロッド「リョウカイ」

地下下水道の奥で、インセクトキマラが壁に出来た穴に入って行く所を目撃したレノとロッド。

レノ「なんだ、ありゃ?」

ロッド「インセクトキマラだ。あいつが入った穴に卵があるかもしれない」

レノ「んじゃ、乗り込むぞ、と」

穴を覗き込むレノ。その背中を見つめる ロッド。

レノ「行くぞ、と」

ロッド「前置きはいいから早く入れよ」


先へと進むと、インセクトキマラの子供を発見。レノと共闘。

モンスターを倒し、奥に進むと、広くなった所に卵を発見。

ロッド「あった! 卵だ!!」

レノ「さっさと片付けるか」

卵の中から幼虫が二匹出てくる。倒す。

ロッド「気を取り直して・・・今度こそっ!」

卵を潰すと、その下に穴を発見。

ロッド 「穴だ・・・」

レノ「下に行くしかないな、と」

ロッド「あぁ、行こう」

穴に入って行くと、途中分かれ道があり、レノと二手に分かれて先へ進む。
途中、幼虫を倒し、奥に同じく卵を発見

ロッド「あった。あれがふたつ目の卵だな。さっさと片づけるか」

卵に近付くと先程と同様に、幼虫が出て来た。戦闘開始。終了後に先程と同じく卵を潰す
卵を潰し終えた時、左の通路からレノが現れた。

レノ「お! ロッド。道は通じてたんだな、と」

ロッド「卵は片づけた」

卵の下にはまた穴が。

ロッド「また穴か・・・」

レノ「行くしかないだろ?」

ロッド「だな」

また穴に入り進むと、卵と一緒に巨大なインセクトキマラがいた。

レノ「母カマキリが守ってやがる、と。さぞかし大切な卵なんだろ」

ロッド「急ごう!」

しかし前後幼虫に囲まれる。

ロッド「! 邪魔しやがって・・・」

レノ「おい、ロッド。まずはこっちを片付けるぞ、と」

ロッド「分かった。こっちは任せろ」

戦闘終了。

レノ「モタモタすんな 先行くぞ、と」

ロッド「おうよ」

再び、幼虫に囲まれる。

レノ「次から次へと・・・早いとこ卵を片づけなきゃな、と」

ロッド「現実逃避してんなよ。まずはこいつら片づけなきゃだろうが」

レノ「くぅ〜、めんどくせぇ。なぁロッド、任せていいか?」

ロッド「あ〜分かった、分かった」

レノ「頼もしいぞ!と」

レノと共闘。

レノ「さぁ、いよいよだ、と」

ロッド「あぁ」

レノ「ロッド、気をつけろ。あれは他のとは訳が違うぞ、と」

ロッド「レノこそびびってんなよ」

レノ「フン。そんだけ余裕なら平気そうだな」

インセクトキマラの前まで走る二人。動き出すインセクトキマラ。

ロッド「来る!」

レノ「これで終わりだぞ!と」

レノと共闘。

レノ「はい、任務終了、と」

ロッド「あれは俺が始末する」

卵を潰すロッド。


※ ※ ※


西の広場のツリーの下。チェルシーを待つルード。

画面切り替え。地下下水道を出て、八番街を進むロッドは、チェルシーを目撃する。(レノとは既に分かれている?)

ロッド「あれは確かルードの・・・。あの先は行き止りだ。どこに行くんだろう」

ロッドが後を追うが、行き止まりにチェルシーの姿は無かった。ただ、マンホールの蓋が開いているのを見つける。

ロッド「いない・・・地下下水道に入ったのか?」

後を追って、地下下水道へ降りて進むと、アバランチに囲まれているチェルシーの姿が。

アバランチ「貴様いつになったらタークスの情報を?」

チェルシー「・・・・・・私・・・この任務もうできないわ・・・下ろしてください」

アバランチ「何!? 何を言っている? 貴様逆らうのか!」

チェルシー「何するの!? やめてっ」

ロッド「やめろっ!!」

アバランチ「タ、タ、タ タークス!?チェルシー、つけられたのかっ!? 消せ!!」

戦闘開始。
戦闘終了後、チェルシーに声を掛けるロッド。

ロドd「無事か? なんでアバランチなんかに襲われてんだ?」

チェルシー「私が仲間を裏切ったから・・・」

ロッド「仲間? ってことはあんたは・・・アバランチなのか!?」

チェルシー「・・・はい」

ロッド「あんたルードの恋人だろ?」

チェルシー「・・・始めは彼に、任務のために近づいた。でも彼と同じ時間を過ごすうちに、いつしか彼を本当に愛していた・・・でも私達は敵同士・・・今日は・・・ルードとツリーで待ち合わせをしてるの。けど・・・あの人のもとへは行けない」

ロッド「・・・・・・」

チェルシー「アバランチとタークスは敵どうし。一緒にいることはできない・・・ねぇ、あなた。ルードに伝えて・・・」

ツリーの前で待ち続けるルードが映る。

チェルシー「『生まれ変わったら、また、あなたに会いたい』」

ロッドの前から立ち去ろうとするチェルシー。

ロッド「ちょ、待てよ!」

チェルシー「お願い、早く行ってあげて。あの人寒いの苦手なの」

そのままチェルシーは去って行った。

ロッド「だー!! くそっ・・・なんでだよ・・・」


画面切り替え。雪が降り始めた八番街。
ツリーへ向かうロッド。
チェルシーを待ち続けているルードの姿があった。

ルード「ロッド・・・何か用か?」

ロッド「・・・・・・チェルシーは・・・来れないってよ」

ルード「そうか・・・」

ロッド「もうルードとは・・・・・・・・・」

ルード「・・・・・・『会えない』だろ?」

ロッド「・・・・・・追わないのかよっ」

ルード「・・・・・・それがあいつの出した答えだ」

ロッド「本当にいいのか?」

ルード「ああ・・・」

その場を去ろうとするルード。

ロッド「ルード!!」

ルード「・・・・・・」

そこへレノが現れる

レノ「よう!」

ルード「!」

レノ「どうした? 元気ねぇな、このセンチメンタル野郎」

ルード「・・・・・・うるさい」

レノ「ふぅ〜、寒い、寒い、と。こんな雪の夜は俺たちの居場所なんてひとつだろ?」

ルード「・・・・・・そうだな」

レノ「帰ろうぜ。タークス本部にさ、と」

『俺たちの居場所=酒場』なのかと思ったら本部ですか。
お酒で気分を紛らわすより、そして慰めの言葉よりも、今のルードにどんな言葉が必要なのかをレノはちゃんと分かっているんですね。
この2人の関係、なんか妬けるなぁ・・・。
ロッドは思いっきりカヤの外状態だしねっ(寂)。


※ ※ ※


そして数日後。神羅本社ビル会議室。

リーブ「社長。そろそろ重役会議を始めます」

社長「うむ・・・」

ルーファウス「リーブ君。アバランチによる被害はどうなっているんだ?」

リーブ「はい、報告致します。魔晄キャノンの修繕費及び、各地で発生している小規模な攻撃による都市復興費に、多額の費用がかかっています。ダメージは甚大です」

社長「なに・・・なぜあのような組織を潰せずにいるのだ!?ヴェルド!タークスは何をやっとる。まだ奴らの本拠地は見つけられんのかね」

ヴェルド「お言葉ですが、社長。私の部下は常に完璧な仕事をしています。アバランチに関しても全力を上げて調査しています」

社長「とにかく奴らの情報を集めろ。タークスを増員して奴らの拠点を壊滅させろ」

ヴェルド「はっ。タークス増員の件は早速手配いたします。ですが前線での戦闘はソルジャーの担当です。情報が入り次第順次対応をお願いします」

社長「うむ」


会議終了後、会議室に残っている社長、ルーファウス、ヴェルド。


ルーファウス「おやじ、いや、社長。アバランチ対策はうまくいっていないようだな」

社長「出張中のお前には関係ないであろう」

ルーファウス「私も神羅カンパニーの副社長だ」

社長「まぁ、そうだが・・・」

ルーファウス「ひとつ気になっていることがある。何故タークスの行く先々にアバランチが現れる?奴らに情報でも漏れているのではないだろうな?ヴェルド君どうなんだ?」

ヴェルド「・・・・・・その件につきましても調査を進めます」

ルーファウス「このような状況が続くならば、社長の責任問題に発展しかねない」

社長「くっ・・・わしに責任を取れというのか?」

ルーファウス「そうは言っていない。ただ気をつけた方がいいと進言したまでだ」

社長「ヴェルド! とにかくあのケダモノどもを一刻も早く壊滅させろ」

ヴェルド「はっ」


画面切り替え。タークス本部。

タークス全員が揃っている所へヴェルドが現れる。

ヴェルド「アバランチ対策が後手に回っている。よって奴らの情報収集に総力をあげる。全員各地に散れ。レノとルードはフヒト直属部隊の調査」

ルード「はっ」

レノ「はいっ、と」

ヴェルド「ロッドはメンバーの3人(BCシステム上、プレイヤーは別のプレイヤー(上限3人)とパーティーを組める)とともに拠点捜しだ。ただし敵地に侵入する場合は二組に分かれること」

ロッド「リョウカイ」

ヴェルド「タークスの増員も決まった。配属され次第、サポートとしてお前達のもとに派遣する」

ルード「新人か・・・」

レノ「そいつは楽しみだぞ、と」

ヴェルド「全員、出動だ!」

ロッド「リョウカイ」




7章

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