第5章:名も無き兵士の夢
[υ] - εγλ 0001/6/28 AM6:00 ミッドガル


アバランチ本部にて、リーダーのエルフェと幹部のフヒトが話している。
神羅の機密情報に関しての提供が協力者からあったとのこと。
これを手に入れる事が出来れば、ソルジャーとも互角に戦える力をアバランチも得る事が出来るらしい。

エルフェ「で、協力者からの情報というのはなんだ?」

フヒト「機密の持ち主のスケジュールです。明朝、ミッドガルの駅に現れるそうですよ」

その為にフヒトの部隊も既に手配済み。
それを聞いて「フヒトの部隊?」とエルフェが聞き返した。
リーダーであるエルフェにも内緒で自分の部隊を用意していたフヒト。


エルフェ「それでその機密の持ち主とは誰だ?」

フヒト「レイリー博士です」



※ ※ ※



0001/6/28 AM6:00

ミッドガルの駅に列車が到着。
ホームを走ってきたロッド。ヴェルド主任に連絡を入れる。

ロッド「駅に到着しました」

ヴェルド「レイリー博士は?」

ロッド「もう来ています」

レイリー博士(女)らしき人物が列車から降りてくる。金髪の神羅兵(クラウド)も後に続く。
神羅兵は合計3人。クラウドだけ何故かヘルメットを被っていない(プレイヤーに気付かせる為?)

ヴェルド「レイリー博士の護衛。心してかかれよ。彼女が持っているディスクは我が社の重要機密だ」

ロッド「重要機密・・・それはなんですか?」

ヴェルド「ソルジャーのあらゆる情報だ。アバランチにディスクが渡ったら我が社の一大事だ」

ロッド「リョウカイ」

電話を切り、レイリー博士達の元へと駆け寄るロッド。

ロッド「タークスのロッドだ。レイリー博士の護衛に合流する」

博士「お願いします。タークスがいてくれれば安心ね」

そのやりとりを見てクラウド。

クラウド「(タークス・・・護衛の兵士は信用してないってことか?)」

出発しようとしたところ、アバランチ兵2人が現れる。

アバランチ「いたぞ! ターゲットの女だ」

アバランチ「護衛は4人 ・・・ずいぶん手薄な警備だな」

悲鳴を上げるレイリー博士。
そんな博士を落ち着かせようと、戦闘開始しようとしたロッドの隣にクラウドが走って来る。
驚くロッド。そのまま戦闘突入。

ロッド「おい、お前。邪魔だ。どいてろ」

クラウド「断る。俺たち兵士もレイリー博士の護衛で来てるんでね」

ロッド「フン。せいぜい怪我すんなよ」

クラウド「ついでに言っとくけど俺はお前じゃない クラウドだ」


戦闘終了後。

クラウド「(どうだ・・・ 護衛の兵士だって戦えるんだ)」

ロッド「まぁ、結果オーライだな。でもな、クラウドあんまり無茶はすんなよ」

クラウド「・・・分かってる」

ロッド「んじゃ、気を取り直して出発だ」

クラウド「ああ」


再度アバランチが複数現れる。行く手を塞ぐロッド。

ロッド「ここは通さねぇ」

アバランチ「身のほど知らずめ」

ロッド「!! くそっ囲まれた」

ロッドの目の前を、レイリー博士を追って行くアバランチ達が。

ロッド 「!!(まずい急がねぇと) お前ら! どけ!!」

アバランチと戦闘開始。
終了後、レイリー博士の悲鳴が。

博士「キャー」

画面が移動、護衛の兵士がアバランチに撃たれ、その兵士の前に飛び出し、自分も撃たれるクラウド。
もう1人の護衛も攻撃を受ける。

クラウド「くっ・・・ 仲間には手を出すな!!ここは俺が抑える レイリー博士を逃がしてくれ」

ケガをしているが、護衛の兵士二人は動ける。二人に博士を任せ、1人で足止めしようとするクラウド。
そこへロッドが駆け付けた。

ロッド「クラウド!」

クラウド「あんたか。早く行け。レイリー博士なら先に行っている」

ロッド「そうはいかねぇだろうが」

再び二人で戦闘開始。
戦闘終了後。

ロッド「無茶すんなって言っただろ」

クラウド「別に・・・ 無茶なんてしてない」

ロッド「護衛までかばう必要はねぇんじゃないか? いつもフォローがあるわけでもない」

クラウド「俺は・・・ただ・・・」

再び、悲鳴。

画面移動。
レイリー博士達の前に3人のアバランチの姿が。
中心にいるのは見慣れない黒いアバランチ。
黒いアバランチが片腕を上げた瞬間、死神が現れ、大きな鎌を振りかざして護衛の2人を斬る。

神羅兵「ぎゃあああ」

叫び声を上げ、倒れる護衛。

博士「こ、これは・・・魔法『デス』!?」

ロッド「なんだ!? あの魔法!?」

レイリー博士の元へ走るクラウド。
黒いアバランチが近付く。

アバランチ「レイリー博士だな?」

博士「や、やめて。殺さないで」

アバランチ「おとなしくしていれば殺しはしない。連れていけ」

クラウドが追い付いた。

クラウド「レイリー博士から離れろ」

黒いアバランチ「動くな。動けばこの女の命はない」

クラウド「くっ・・・」

博士を連れて列車に乗り込もうとする黒いアバランチ。
ロッドの携帯にヴェルド主任から連絡が入る。

ヴェルド「ロッド 状況は?」

ロッド「レイリー博士が拉致されました。犯人は・・・アバランチです。謎の魔法を使う黒いアバランチにやられました」

ヴェルド「なんだって!?ロッド分かっているな。ソルジャーのデータだけはなんとしても奪還しろ」

ロッド「しかし・・・レイリー博士が奴らの手にあって手出しできない!」

ヴェルド「・・・・・・レイリー博士が傷ついたとしても強行しろ!できるな? ロッド」

ロッド 「・・・・・・やってみます」

ヴェルドとの会話が終了。
アバランチと博士に向かって武器を向けるロッド。

クラウド 「レイリー博士。伏せてくれ!」

クラウドが両手を広げ、ロッドの前に立ちはだかる。

クラウド「!? おい! あんた! なに考えてんだ?」

クラウドに止められ、攻撃できないロッド。

アバランチ「この女はどうなってもいいようだな」

クラウド「ちがう!! レイリー博士には手をだすな。俺がこいつを抑える」

ロッド「クラウド、どけ!」

クラウド「どけない。下手に動けばレイリー博士の身があぶない」

ロッド「これが俺の仕事だ、どけっ!」

クラウド「俺はレイリー博士の護衛だ!!」


博士は列車の中へ押し込まれ、扉が閉まる。
何故か黒いアバランチは残っている。


クラウド「レイリー博士!?」

ロッド「やられたっ」

クラウド「くそっ」

ロッド「クラウド!?」


走り始めた列車に飛び乗るクラウド。黒いアバランチと共に取り残されたロッド。


アバランチ「ガキか・・・あれなら問題なかろう。だがお前は別だ」

ロッド「くっ」

アバランチ「神羅に死を!」

ロッド「(あの魔法がくる前になんとかしねぇと)」


黒いアバランチと戦闘終了。


ロッド「くそっ 逃がした」


ヴェルド主任から連絡が入る。


ヴェルド「ロッド。データは奪還したか?」

ロッド「いえ 列車で逃げられました」

ヴェルド「なんだと!? それはまずい! 追え!!」

ロッド「列車を!?」

ヴェルド「方法はある。ミッドガルの支柱だ」

ロッド「支柱?」

ヴェルド「支柱の中に通路がある。細かい説明はあとだ。まずは支柱に向かえ!!」

ロッド「リョウカイ」


※ ※ ※


ミッドガルの支柱へやって来たロッド。

ロッド「ヴェルド主任。支柱に到着しました」

ヴェルド「ロッド。空中都市ミッドガルと地上のスラム街を結ぶ路線の構造は分かるな」

ロッド「はい。線路はこの支柱の周りにらせん状に敷かれています」

ヴェルド「その通り。だから支柱内を下りていけば、列車に追いつけるだろう」

ロッド「やってみます」

ヴェルド「列車に飛び移れるポイントは5ケ所ある。隠れた近道があるはずだ。見つけたら使え」

ロッド「リョウカイ」


ボムと戦闘しながら時間制限イベント。
迷路のような通路を進むと、ちょうど列車が通過するところだった。


ロッド「よし! 追いついた!!」

走行中の列車に飛び乗るロッド。

ロッド「ふぅ・・・ なんとか乗れたぜ。さぁこれからが正念場だ」

ヴェルドから連絡が。

ロッド「列車に追いつきました」

ヴェルド「よし。至急レイリー博士を探せ」

ロッド「リョウカイ」

列車の中を進むと、複数のアバランチが。

アバランチ「タークスっ! どこに隠れてた!?」
アバランチ「とにかく始末しろ!!」

アバランチを倒し次の車両へと進むと、前方で待ち構えていたアバランチが銃を撃ってくる。

アバランチ「タークスとはいえ、近づかせなければこっちのもんよ!」

座席の影に隠れ、少しずつ近付いて倒す。
次の車両に移動すると、今度はガトリングガンが用意されていた。

アバランチ「タークスめ。ハチの巣にしてやる」

真正面から近付くのは無理。
戻ってデッキに出て、梯子を上り、列車の上を走る。
上にも待ち構えていたアバランチを倒し、端まで進んで、再びデッキへと降りる。背後からガトリングガンを操作していたアバランチを倒す。

次の車両は誰もいないと思ったら、後ろから現れたアバランチが銃を撃ってきた。
座席の影に隠れて少しずつ近づき、アバランチを倒す。

先へと進むと、うずくまっているクラウドとそれを囲むアバランチが。

クラウド「うぅ・・・レイリー博士を返せ・・・」

アバランチ「しぶといガキだ。どうやら死にたいようだな」

攻撃を受け、倒れるクラウド。

ロッド「やめろ!」

アバランチ「誰だ!?」

アバランチ「タ、タークス!?」

ロッド「レイリー博士無事なのか?」

博士「私はなんとか。でも彼が・・・」

ロッド「クラウド・・・」

アバランチ「う、動くな。動けばコイツの命はねぇ」

ロッド「そうはいかないぜ! クラウド。今度は邪魔すんな」


戦闘開始。
終了後、クラウドに駆け寄るロッド。


ロッド「クラウド立てるか?」

クラウド「何しに来た・・・?」

ロッド「!?」

クラウド「また博士を危険な目に合わせに来たのか?」

ロッド「・・・・・・博士が握るデータは神羅の生命線だ。あのデータがアバランチに渡れば被害は計り知れない」

クラウド「それで博士を見捨てるのか」

ロッド「見捨てていない」

クラウド「博士を危険な目にあわせたじゃないか。見捨てたと同じことだ」

ロッド「・・・・・・」

クラウド「博士を守る方法がきっとあるはずだ」


沈黙が続く中、ヴェルド主任から連絡が入る。


ヴェルド「ロッド。状況はどうだ?」

ロッド「レイリー博士と合流しました」

ヴェルド「よくやった。データは無事か?」

ロッド「データも博士も共に無事です」

ヴェルド「よし。データを受け取りロッドだけでその場を離れろ」

ロッド「なぜですか?」

ヴェルド「デスを使う部隊がそこへ向かっている」

ロッド「(あの黒いアバランチか・・・)」

ヴェルド「フヒト直属の部隊だ。しかし詳細は一切分かっていない。戦闘で対応できない恐れがある。だからお前が情報を守るんだ」

ロッド「(俺だけ逃げろだと・・・)」

ヴェルド「おい。聞こえているのか?」

ロッド「(くそっ。もう来たのか)」


ロッドが来た方向から、黒いアバランチが3人現れる、


クラウド「さっきの奴らか・・・博士を頼む・・・」

ロッド「クラウド・・・」


クラウドは囮になるつもりらしい。


クラウド「(俺は・・・ただの兵士。ソルジャーになりたくてもなれないただの兵士)」


ヴェルド「おい! ロッド応答しろ」

ロッド「主任最悪です。例の奴らが現れた」

ヴェルド「なんだと!? すぐにその場を離れろ!」

ロッド「主任。電波が悪くてよく聞こえません。切ります・・・」


電話を切るロッド。


ロッド「おいクラウド。走れるか?」

クラウド「えっ!?」

ロッド「隣の車両まで一気に走るぞ。行け!」


一緒に走りながら急げ!!と叫ぶロッド。


ヴェルド「ロッド! ロッド! あいつ・・・電話を切ってやがる」


黒いアバランチから逃げつつ、ロッドがクラウドに話す。


ロッド「俺の仕事は機密を守ること。でも守り方なんてなんでもよかったんだ」

クラウド「?」


クラウドと博士を前の車両へと逃がした後、デッキに残ったロッドは列車装置を壊し、車両を切り離す。
クラウドと博士の列車は進み、ロッドとアバランチがいる列車のスピードが落ちる。


クラウド「何するんだ!」

ロッド「言っただろ? 機密を守るのが俺の任務だ」

クラウド「!?」

ロッド「クラウド。レイリー博士を守り抜け。それがお前の任務だ」

クラウド「ロッド・・・分かった! 俺必ず守るよ!!」


※ ※ ※


クラウドと博士を逃がし、1人残ったロッド。
そこへ黒いアバランチが追い付いてきた。


ロッド「(3人相手だと・・・ これは不利だ)!(あの梯子・・・)」

アバランチ「上に逃げる気か 手分けして追え!」

ロッド「(これで別の車両に逃げられる)」


列車の屋根をと走るが、一人のアバランチに追い付かれる。


ロッド「(ひとり相手ならなんとかなるか?)」

アバランチ「神羅に死を!」


アバランチを倒し、進む。


ロッド「(次が来ないうちに隣の車両に移ろう)」


しかし行く手には黒いアバランチが先回りしていた。


ロッド「(何!?)」

アバランチ「神羅に死を!」


後ろへと引き返そうとしたロッドの前に、もう1人の黒いアバランチが立ちふさがる。


ロッド「(しまった! 囲まれた)」


突如、列車が揺れる。


アバランチ「なんだ!? この揺れは」

ロッド「(列車が止まった。チャンスだ。このスキに逃げろ)」


屋根から飛び下りるロッド。アバランチもその後を追って来る。
戦闘開始。
終了後。


ロッド「ふぅ、切り抜けた。! (レイリー博士たちは!?)」


博士達を乗せた列車を走って追うロッド。


画面移動。
線路の上に巨大な岩を置いているアバランチの姿。


画面移動。
クラウドと博士が乗っている車両。急ブレーキがかかる列車。


クラウド「!? 列車が止まった!?」

博士「クラウド後ろ!!」


背後には黒いアバランチが。


クラウド「!?」

アバランチ「後ろがガラ空きだ」

クラウド「うっ」


黒いアバランチに斬られ、クラウドは倒れる。


アバランチ「レイリーを渡してもらおう」

クラウド「くっ・・・ (守りきれないか)」


そこにロッドが現れる。


ロッド「後ろがガラ空きだぜ!」

アバランチ「タークス!いつの間に!?」


戦闘終了。


クラウド「うぅ・・・ロッド無事だったか・・・」

ロッド「あたりまえだ。でものんびりしてる暇はねぇ。外を見てくる」

クラウド「・・・俺も行く」

ロッド「その傷じゃ無理だ。クラウドはレイリー博士の側にいてくれ」


窓の外を見たレイリー博士が声をあげる。


博士「大変! 敵の兵士があんなに・・・」


外へと飛び出すロッド。
目の前に、アバランチの大軍が押し寄せてきていた。


ロッド 「(この人数はさすがにヤバイな・・・)」


画面移動。列車の中。。


クラウド 「(ただの兵士でも命は守れる。命ひとつ守れずにソルジャーなんて目指せない。俺も戦うんだ!)」


大量のアバランチに囲まれたロッドの元に駆け付けたクラウドの手には、大剣が(黒いアバランチが持っていたもの)。


クラウド「ロッド! 俺も戦う!」

ロッド「クラウド! 来るな!!」

アバランチ「やれ」


黒いアバランチの合図で一斉に襲い掛かってくるアバランチ。


クラウド「うぉぉぉ」

ロッド「クラウド!?」


クラウドが一振りでアバランチ一般兵を二人倒す。


クラウド「はぁ・・・はぁ・・・」

ロッド「うそだろ。あんな大剣使えんのか」


クラウドと一緒に、残りのアバランチを相手に戦闘開始。
終了後。


クラウド「終わった・・・」

ロッド「クラウド。やるじゃねぇか」

クラウド「必死だったんだ。なんだかよく覚えてない」

ロッド「ひとまず列車に戻ろう」


列車に戻ると、倒れているはずの黒いアバランチの姿が消えている。

クラウド「あれ!?」

ロッド「!! 倒したアバランチが消えてる」

クラウド「レイリー博士は・・・ !」


離れたところに倒れている博士を発見し、駆け寄る2人。


ロッド「レイリー博士!!」

博士「うぅ・・・まさかあの敵がまた立ち上がるなんて」

ロッド「(確かに仕留めたはずだ。不死身・・・なのか?」

博士「そいつに・・・ディスクも持っていかれたわ」

ロッド「なに!?」

博士「でも安心して。あれは私の指紋でしか解除できないロックをかけているから」


車内アナウンスが流れる。


「障害物の除去作業が完了しました。まもなく発車します」


動き出す列車。

列車の陰から1人の黒いアバランチが現れる(ロッド達とは違う車両?)
待っていたらしい2人の黒いアバランチの元へと駆け寄る。

「遅かったな。お前もやられたのか?」
「くくく。だがディスクは手に入れた」
「うまくいったな。くくく」


画面移動。

駅に到着して、ホームで話すロッドとクラウド。博士はいない。

クラウド「ロッド。ひとつ聞いていいか? あのときどうして車両を切り離した?」

ロッド「クラウドに教えられた」

クラウド「?」

ロッド「タークスとしての仕事のやり方だ」

クラウド「そうなのか? そんな覚えないけど・・・」

ロッド「まぁ。そういうことにしとくか」

クラウド「なぁロッド。俺たち兵士のためにもがんばってくれよな」

ロッド「あぁ。クラウドはこれからもクラウドらしく仲間を大事にしてくれ」

クラウド「あぁ」


ロッドの携帯が鳴る。


ロッド 「・・・はい・・・はい。リョウカイ」


携帯を切るロッド。


ロッド「本社に戻らなくちゃならない」

クラウド「うん。俺もそろそろ次の任地に行かなくちゃ。次の任務は地方の魔晄炉の警備なんだ」

ロッド「じゃな」

走り出すロッドにクラウドが声を掛ける。

クラウド「ロッド。またどこかで会おう」

ロッド「あぁ。期待してるぜ。未来のソルジャークラウド!」


画面移動。


アバランチ本部にて。
フヒトがエルフェに報告している。


フヒト「エルフェ様。ディスクの解析が終了いたしました。厳重にロックがかかっていて大変でしたけれど」

エルフェ「レイリー博士のディスクだな。結果は?」

フヒト「フフフ。情報通りソルジャーの全てを把握できそうです」

エルフェ「素晴らしい。シアーズの進めているソルジャー対策にも利用できそうか?」

フヒト「もちろんです。ですが念には念を押したいのです」

エルフェ「何をするんだ?」

フヒト「宝条博士が必要です」

エルフェ「神羅の化学部門の統括者か」

フヒト「そして・・・神羅のなかでセフィロスを最もよく知る男」

エルフェ「よし。早急に準備を進めろ」

フヒト「かしこまりました」



6章

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