第2章:白日に微笑む暗殺者
[υ] - εγλ 0001/2/30 PM1:00 ジュノン


プレジデント神羅をアバランチから守る為、ジュノンへやって来たレノとロッド。
主任に連絡をするレノ。


「ホテルに到着したぞ、と」
「すぐに社長室へ向かえ。社長が待機されている」
「はい。ただちに向かいます、と」


ジュノンのとあるホテル内へ入って行く。
部屋の前では兵士が護衛していた。


「ご苦労さん、と」
「何かあったら知らせろよ」
「任せてください」


その頃、ホテル前を警備している神羅兵2人がアバランチの襲撃に合い、殺害された。


アバランチ「プレジデント神羅はこのホテルにいるはずだ。見つけ次第抹殺しろ! 行くぞ」


ホテル内に侵入するアバランチ兵達。

画面切り替え。ホテル室内。
社長に声を掛けるレノ。


「ここからは我々が護衛します、と」
「タークスか、それは頼もしい」


そこへ警備をしていた神羅兵が走って来た。


「アバランチが・・・」


そう言葉を発した途端、神羅兵の体が発火し、燃え尽きてしまう。
その光景に動揺する社長。


社長「なんだ!? 今のは」
レノ「ご安心を 我々が守ります、と」

だが、アバランチが現れる。
社長を守るように前に立ちはだかるロッド。
戦闘終了。


社長「これが例の極悪非道集団か。こざかしい真似をしおって・・・」


背後の巨大モニターにヴェルド主任の姿が映し出された。

「社長、ご無事ですか?」
「ヴェルドか。問題ない」
「社長は狙われています。やはり講演は中止してください。この状況での外出は、自ら進んで標的になるようなものです」
「だめだ!あれは手っ取り早く我が社をアピールできる」


聞く耳を持とうとしない社長。
モニターの映像が切り替わり、ホテル内の監視カメラ映像になる。
ホテル内をうろつく大勢のアバランチの姿があった。


レノ「なんだこれ!? アバランチだらけじゃないか、と」
ヴェルド「これが現状です、お分かり頂けましたか?」
社長「ヴェルド、なんとかしろ」
ヴェルド「・・・それでは、今しばらくお待ちください。ホテル入り口には追加の兵士を配備しました。レノが社長の身辺警護にあたります。ロッド、お前はホテル内のアバランチをすべて排除しろ」

ロッド「リョウカイ。すぐに片付ける」
社長「急げよ。分刻みで予定がつまっているのだ」


部屋を出て、ホテル内の部屋を全て確認するロッド。
一通り回って、アバランチ達を倒し、社長がいた部屋に戻る。
部屋に入ろうとすると、レノの慌てる声が。


「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいよ、と」

待ちきれず、外へ出ようとする社長。追い掛けてきたレノと会う。


レノ「お! ロッド! 状況は?」
ロッド「安心しろ。終わっている」
レノ「ひゅ〜」
社長「さっさと行くぞ」


ホテルを出た3人。

社長「支社の報道室で講演を中継する。諸君、移動中の護衛を頼むよ」
レノ・ロッド「はっ」

道を進んで行くと、アバランチがビルの窓から爆弾を落としてきた。
道路には大きな亀裂が入り、レノ・神羅兵2人、社長・神羅兵2人・ロッドと分断されてしまう。


ロッド「社長。ご無事で?」
社長「うぬぅ・・・問題は、ない。だが、しかし・・・なんて凶暴な・・・」

レノが亀裂の向こう側から指示を出してくる。


レノ「ロッド!俺はさっきの爆弾野郎を始末する!ロッドが社長を報道室までお連れしろ!」
ロッド「リョウカイ」
レノ「すぐに合流するぞ、と」
ロッド「俺に任せとけっての」


神羅兵と一緒に、アバランチがいた建物の中へ向かうレノ。
アバランチが落とす爆弾から社長を守りながら進むロッド。ビルから銃で狙撃してくる者も現れる。


社長「君!あの無礼者を始末してこい」
ロッド「(仕方ない…)」


ロッド、ビルの中へ。狙撃してきたアバランチを倒す
ビルの外から、「寄るな!」と社長の声が。
窓に駆け寄り見下ろすと、アバランチに囲まれた社長と神羅兵の姿。
社長を守っていた神羅兵が死亡。
ビルから出ると、出入り口のすぐ近くに社長がいた。


「社長!?」
「護衛がやられた」
「社長はここに。俺が始末します」


戦闘開始。
次から次へと現れるアバランチ。

「覚悟しやがれ! お前ら全員俺が倒す」


戦闘終了。

社長を護衛しながら支社に到着。すると、主任から着信。


「中継が終わるまでは気を抜くな。引き続き社長の護衛にあたれ」


出迎えにきた兵士に案内され、報道室に入ってゆく社長。
その後を付いて行こうとしたら兵に止められる。


「タークス主任からの伝言です。入り口付近の護衛にあたれとの事です」


ロッドは兵に言われた通り、入り口へと向かう。
通路には神羅兵が数人倒れていた。


「!! おい、何があった?」
「奴らは偽者だ・・・社長が危ない・・・」
「何っ!!」


画面切り替え。報道室

社長の前には数人のアバランチ。


「お前たち・・・このわしを・・・だましたな」


画面切り替え。通路を走るロッド
アバランチを倒しながら報道室へ向かう。


ロッド「社長!」
社長「消せ!」
ロッド「はっ」


社長の前のアバランチを倒すと、レノがやって来た。


「ハイ、とうちゃくっ、と」
「レノ! 遅いじゃねぇか!」


画面切り替え。報道室にて社長が講演中。


社長「ジュノンの軍事設備は市民の皆さんの物です。街の安全のために使用します。ですから・・・」


公園中に突然の停電。


レノ「ロッド!社長から離れるなよ、と」
ロッド「リョウカイ(だんだん目が慣れてきたな)」


主任から着信。


主任「フロアの魔晄供給にトラブルが発生した。社長は無事か?」
レノ「問題ありません、と」
主任「レノはそのまま社長の護衛にあたれ。新人に停電を復旧させる。配電盤は右下通路の奥にある。詳しい道順は俺が直接指示する」
レノ「ロッド!そういうことだからよろしくな、と」
ロッド「リョウカイ」


通路に出て、暗闇の中ヴェルドの指示を頼りに先へ進む。
途中、アバランチを倒し、電気を復旧させる。


電気が付いた途端、報道室の社長とレノの前に現れたのはアバランチ幹部のフヒト。


フヒト「予定より早く復旧したようですね。ですが、これぐらいはたいした問題ではありません。プレジデント神羅の有難い講演は阻止できましたからね」
レノ「アバランチ!?」
フヒト「フフフ。光栄です。早速、私達の名前を覚えて頂いたようで」
レノ「動くな!」
フヒト「そんなに怖い顔をなさらないで下さい。私はアバランチのフヒトと申します。以後お見知り置きを」


画面切り替え。配電盤の前のロッド。主任と電話中。


ロッド「主任。このブレーカー、アバランチが落としたみたいだぜ」
主任「まずい。すぐに社長のもとへ戻れ」
ロッド「リョカイ」


画面切り替え。報道室のレノ、社長、フヒト。


レノ「やばそうな奴が現れたもんだな、と」
フヒト「フフフ。それは誉め言葉と受け取っておきます。こうして皆さんとお知り合いになれて、とても嬉しいです。ですが、残念ながら本日で永遠のお別れをしなければなりません」

そこへロッドが駆け付けた


ロッド「させるかっ」
レノ 「グッドタイミング! 俺はこのまま社長を保護する。ロッドはフヒトの足止めをしてろ、と」


社長を連れて奥へ向かうレノ。フヒトと戦闘開始。だが、全く歯が立たず、強制終了。


フヒト「どうしました? もう動けませんか? でしたらこれで失礼致します」
ロッド「待てよ・・・まだ終わってねぇぞ」
フヒト「フフフ。ご安心ください。あなたの息の根は後日、必ず止めて差し上げます。本日はこれから始まる炎のショーをご堪能下さい」
ロッド「炎のショー・・・?」
フヒト「私の粋な計らいに感謝して下さいね。ではごきげんよう」


社長とレノの後を追って奥へ向かうフヒト。
ヴェルドから着信。


主任「緊急事態だ。魔晄キャノンがアバランチに占拠された」
ロッド「!」
主任「魔晄キャノンへ向かえ。あれが発射されたら、本社ビルどころか街自体が吹き飛ぶ」
ロッド「(炎のショーだと? ふざけんな)」


画面切り替え。社長とレノ。報道室の奥の部屋。モニターに映し出されるルーファウス。


ルー「災難だったな、おやじ。社内監視システムで見ていたよ、無事なんだろ?」
社長「ルーファウスか。お前から連絡をよこすとは珍しい事もあるものだ」
ルー「フッ。ところで、レノ君。見知らぬタークスがよい働きをしていたな。名前は?」
レノ「ロッド。今日入社した新人です、と」
ルー「覚えておこう。今後の活躍を期待していると伝えてくれたまえ。では失礼する」


ルーファウスからの連絡が切れると、今度はヴェルドがモニターに映る。


主任「社長。魔晄キャノンがアバランチによって占拠されました」
社長「何だと!? 奴ら・・・黙っていれば次々と・・・ヴェルド。これよりセキュリティレベルをAからSへ切り替える」
主任「はっ。ただちに」


連絡が切れ、社長はレノに魔晄キャノンを必ず取り戻すよう指示をする。レノ、命令に従い、退出。


社長「卑劣な野獣どもめ・・・勝手なマネは許さん! わしのミッドガルが滅びるはずはない!」


そこへやって来たフヒト。


フヒト「フフフ。またお会いしましたね。プレジデント神羅。死を恐れることはありません。魂が星に帰るだけの話なのですから。苦痛は一瞬だけです。どうか観念なさってください」


フヒトが発砲。倒れる社長。
そのまま去るフヒト。


画面切り替え。ジュノン市街地のロッド。
レノと合流する。


レノ「ロッド、覚悟はできてんな?」
ロッド「もちろん」
レノ「ならいい。行くぞ、と」


走り出す二人。

画面切り替え。社長が倒れている部屋。
モニターでは、主任が必至に呼び掛けている。意識を取り戻した社長。


社長「まだ・・・死ねん・・・奴らを・・・なんとしても・・・潰す・・・。セフィロスを・・・セフィロスを呼べ!!」


画面切り替え。どこかの荒野。倒れる巨大ベヒーモスの傍に、セフィロスの後ろ姿が。


3章

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