とある国の、とある海に、その魔物は棲んでいるという。
 それは、あくまで伝説上の生き物。
 名は『セイレーン』。
 甘い声で人を惑わし、虜にして、破滅させるというその魔物。
 もしかしたら
 俺はその魔物を知っているかもしれない…





 セイレーンの誘惑





 今日はコスタ・デル・ソルにて任務。
 リゾートシーズンで賑わうこの地で、アバランチがテロ行為を計画しているという情報を得たからだ。
 よって、今回の任務は…タークス全員で、リゾート客に紛れる事から始まった。

「ちょっと違う気がする」

 海の家の更衣室では呟いた。

「何がだ、と」

 隣で着替えながら聞き返すレノに、憮然とする

「今回の任務…何か、おかしくないか? 観光客に紛れて、もしもの事があった時どう戦うんだよ。水着なんか着てたら武器なんて隠せない」
「良い所に気づいたな、君。そう。今回の本当の任務はアバランチのテロ行為阻止じゃないぞ、と」
「えっ、やっぱり?! じゃ、本当の任務って?」
「外でツォンさんが何をしてるか見れば、直ぐわかるぞ、と」
「なんだそれっ」
「いいから早く着替えろって。外で全員待ってんだからよ、と」
「お、おぉ」

 とっくに水着に着替え終わったレノを見て、慌ててシャツのボタンを外し、服を脱ぎ始める。

「………」
「………」

 何か視線を感じた。
 そーっと、レノを見てみると……。

「………」

 ガン見かよっ!

「…おぃ」
「ん?」
「着替え終わったんなら、出て行けよ…」
ちゃんを待っててやってるんだぞ、と。レノ様、やっさしーっ♪」

 何が『やっさしーっ♪』だ。ふざけるな。

「俺を思っての事なら、出て行け」
「なに、今更照れてんのか?」

 図星です。

「そっ、そーゆー訳じゃねーけどっ」
「お前の身体なら、とっくに隅々まで見尽くしてるぞ、と」
「バッ…バカッ! 人がいないからって、そういう事言うなよっ!」
「…まぁ…見飽きないけどな…」
「なっ!?」

 怪しい微笑を浮かべるレノに、何かを感じ取った。

 まっ…まずいっ…!

「…

 一歩、に近づくレノ。

「…レノ」

 一歩、後ずさる

「自分で脱いでる所、見られるの恥ずかしい?」

 更に一歩、近づくレノ。

「別にそういうわけじゃねーけど」

 更に一歩、後ずさる

「脱がせてやろうか?」

 微笑を浮かべて、更に一歩。

「結構…っだ?!」

 更に一歩、後ずさろうとしたが…。
 段差に足を取られて、は派手に転倒した。

「っ…いって……」
「おいおい。大丈夫かよ、と」

 ペタンと座って、勢いよくぶつけた腰をさすっていると、直ぐ目の前にレノの顔。

「ちょっと、見せてみろ」

 一見、それは親切のように感じられるが。

「いやっ、いいっ! 平気だからっ!」

 にんまりと笑うその表情からは、邪な考えが垣間見えた。

 座ったまま後ずさって、とうとう背中が壁に当たる。
 すぐ目の前には怪しい笑みを浮かべるレノ。
 逃げ場が無い。
 
「腫れてないか見るだけだって」
「嘘つけ! 絶対それだけで済むわけ無ぇだろ!」
「期待してるのか、と?」
「違う違う、そーじゃないっ!」
「そーかそーか。じゃ、期待にお応えしましょーか、と」

 ニヤニヤ笑いながら、のズボンに手を掛ける。

「何、脱がそうとしてんだ、コラッ!」
「脱がねぇと水着に着替えらんねーだろーが、と」
「だから、自分で着替えるからいいって言ってんだろっ!」
「遠慮すんなよ、と」
「アンタが遠慮しろ!」

 抗議のつもりで軽く足で蹴ろうとすると、膝がもろにレノの脇腹に入った。

「…うっ…」

 小さく呻いて、レノが目を閉じた。

「レノ?!」

 慌てて、が足の力を抜く。

「なんちゃって♪」
「?!」

 が力を抜いた一瞬の隙をついて、足を退かし、その身体を押し倒す。
 片手での両手を拘束して自由を奪った。

「油断したな、と」

 空いたもう一方の片手で、の頬をぷにぷに突付く。
 その余裕な態度が癇に障った。

「最低だな、てめぇっ!」
「最高だろ、俺♪」

 自分の頬を突付くレノの指に噛み付いてやろうと思ったが、軽く避けられて歯噛みする。
 関節部分を押さえつけられている為、両腕の自由は全く利かない。
 それでも抵抗しようと、必死にもがく

 の頬を突付つくのを止めて、レノの片手が再びのズボンへ掛かる。

 本気だ、コイツ!

「ちょっ…待てって!」

 バタバタと足を動かして抵抗するが、そんな事お構いなしに、のジッパーを下げる。
 下着の中に手を侵入させ、まだ何も主張していないのソレを直に握った。

「!」

 いきなり直に触れられ、大きく躯を震わせる
 耳元に唇を近付けて、息を吹き掛けるように囁かれた。

「やめて欲しい?」

 ゆっくりとレノの指がそれを擦る。

「っ…あ、当たり前…だろ」

 今ならまだ、流されずに済む。

「ふーん」

 それを聞いても、止めようとはしない。

「それって、人が来るかもしれないから?」

 わかっているなら、止めて欲しい。
 いくらゆっくりでも、そこを刺激されれば男なら誰だって反応し始める。

「……っ」

 目を瞑って、頷いた。

 やめて欲しい。
 だってここは、ただの海の家の更衣室。
 いつ誰が、ドアを開けてもおかしくない。
 今ならまだ欲を抑えられる。
 だが、時間が経てば経つほど、こちらが不利だ。
 ゆっくりと与えられる刺激は、じわじわと理性を食い尽くしていく。
 呼吸が荒くなる。
 触れられているそこが熱い。
 嫌でも意識がそこに集中してしまう。
 どの指が、どう動いているのか。
 筋をなぞって。
 握って。
 先端を擦って。
 少しずつ熱を含んで、濡れてくる。
 でも、いつも与えられる刺激に比べれば、到底足りていない。

 こんなんじゃ嫌だ。

 もっと…ちゃんと……。

 違う。

 考えちゃ駄目だって!

「そうだよな。いつ人が来るかわからないよな…」

 レノの手が止まった。
 自身を握ったまま。

 やめるのか?

 瞑っていた目を開いて、レノを見上げると、何か考えているような表情をしていた。
 そうしている間も、躯は少しずつ熱くなる。
 下半身に触れたまま動かないレノの手がもどかしい。

 お願いだから

「じゃぁ」

 やめないで

「誰も来ないように祈ってろよ、と」

 ニヤリと笑ったかと思うと、急に激しく上下するレノの手。
 先程まで与えられていた愛撫に比べると、ずいぶんと早急で強過ぎる摩擦。

「! あっ、はっ、っっ、あぁっ」

 とっさの事に、声を抑える事さえ忘れていた。

「なんだかんだ言いつつ、モノ欲しそうな顔してんじゃねーか」
「っ…!」

 本心を見透かされて、羞恥心に再び目を強く瞑る。

「っ、ぁ、ひぁあっ!」

 激しく擦られていた欲望が、ねっとりとした生暖かいモノに包まれて、目を見開いた。
 頭を起こしてソコを見ると、角度を変えて先走りの涙を流す自分自身に、レノの舌が這っている。
 その卑猥な光景を目にしたせいで、余計に下半身に熱が集中した。
 
「あっ、んっ、うっ…」
「そんなに声出していいのか?」

 の足の付け根から顔を上げてニヤニヤ笑うと、のズボンを下着ごと足から抜き去り、再び自身を口に含む。

「……!」

 押さえつけられていた筈の両手が開放されている事に気づいたは、慌てて自分の口を押さえた。
 どんなに強く押さえても、微かに声が漏れ続ける。
 レノの熱い舌に自分のモノが絡めとられて、舐められて、吸われて。
 どうして、そんなに繊細な動きができるのか。
 レベルが桁外れの舌技に、ただ翻弄されるしかない。

「んっ…ふっ、ぅ……」
「凄い溢れてくるな、ココ」

 力の入らないの片足を持ち上げて、いつも恥ずかしがる部分がよく見えるように広げる。

「こんな所まで垂れてる」
「ぁんっ!」

 先走りで濡れた秘所をベロリと舐められて、一際強く躯が震えた。

「そんなに気持ちイイ?」

 喉を鳴らして笑うと、そのまま秘所を執拗に舐め続け、時折舌を挿し込む。
 の羞恥心を煽る為、わざと淫猥な音をたてながら。

「あっ、やっ、ヤダ! そっ、そんなとこっ、舐めるなぁっ!」

 目に快感の涙を浮かべながら、必死にレノの頭を剥がそうとするが、うまく力が入らない。
 レノの鮮やかな赤い髪を力無く掴むと、両手が離れたせいで、声を抑える事が出来なくなった。

「指の方が好き?」

 唾液と精液で柔らかくなった秘所に、白くて長い指を一気に突き挿す。

「んぐ……っ!」
「まず一本目」
「いっ、あっ…」

 異物感と圧迫感が下腹部に広がる。

「次、二本目」
「ん…うっ…」

 圧迫感がまた増えて息苦しさを感じつつも、ナカをぐりぐりと掻き回すよう動かされれば、レノとの行為に慣れたカラダは異物感を全て快感へと変換させてしまう。

「やっ…んぁっ、ふ…」

 ゆっくりだが、確実に、追い詰められていく。
 それ以上の何かを期待し始める。

「さて…次は何が欲しい?」

 自身から溢れ続ける体液がつたって、秘所を濡らし続ける。

「あっ…んんっ…」

 指を抜き挿しする度に、くちゅくちゅと厭らしい音が響いて。 

「3本目?」

 違う。
 もっと熱くて、激しくて。

「……それとも」
「んっ…!」

 その言葉の先にあるものを想像して、無意識の内にレノの指を締め付けた。

「なるほど」

 クスクス笑いながら、のナカから指を引き抜く。

「あっ…」

 指と舌で高められた躯が、直ぐに次の快楽を求めて疼き始めた。

 早く…。
 
 ニヤニヤと笑いながらを見下ろし、ゆっくりと自身を取り出すレノ。

 早く…!

 押し倒されたままだったの腕を引き、座ったレノを跨ぐように膝立ちにさせる。
 快楽を求めてヒクつく場所にレノの自身の先端が触れて、ロッドは熱い吐息を漏らした。
 欲している事をわかっているからこそ、余計に焦らす…レノはそういう男。 
 既に肌蹴ているの胸元に唇を寄せ、果実のように色付く先端を舐める。
 の腰を掴み、軽く揺すって、ロッドの秘所を己の先端で擦りながら。
 
「ぁっ…」

 口に含んだ果実を吸い、舌で転がし、甘噛みする。
 ぴちゃぴちゃと音がする度に、下肢に熱が集中した。
 でも、違う。
 欲しいのは、こんなんじゃなくて。 

「ヤダ…レノ、もぉ…っ…ヤッ……」
「イヤ?」

 レノの熱をすぐそこで感じているのに。
 いつも狂おしいほどの快感を与えてくれる、その行為を待っているのに。

「早く、シて…」

 意地の悪いコイツは、俺が自分を求める言葉を吐くまで焦らすんだ。

 望みの言葉を聞けて満足したのか、喉を鳴らして笑うと、レノはてらてらと厭らしく光るの乳首を口に含んでそれを噛み千切るほど強く噛んだ。

「っ!」

 の躯が痛みに怯んだ一瞬で、熱く猛る杭を一気に押し込む。

 更衣室に響く、悲鳴のような嬌声。

 痛みと快感が交じり合って脊髄を駆け巡る。
 熟れた胸の果実からは赤い汁が滲んだ。

「痛い?」
「ぁあっ、たりめーだっ、ろっ…あっ、ああっ!」
「そりゃ良かった」

 ぐりぐりとロッドの中を掻き混ぜるように蹂躙しながら、乳首の血を舐めとるレノ。
 が抗議の声をあげたが、直ぐに自分自身の嬌声に掻き消される。

「ちょっとくらい痛い方が気持ちイイだろ?」

 喉を鳴らして笑いながら、色を含んだ甘く低い声で囁く。

「こっの…変態っヤロー…っ、んゃっ!」
「その変態に突かれてアンアン言ってるのはどこの誰かな、と」
「…はっ、ぁ…ぁんっ…っ…ん…っ!」

 恥辱を煽られて熱が高まる。
 母乳を求める赤子のように、血に染まる赤い乳首を嬲られると、ピリッとした痛みが熱を含み、それもまた快感に変わっていく。
 下の口に突き挿された熱の塊は、一番敏感な部分を容赦なく攻め続け、の腰は自ずと揺れ始めた。

「ひっ…ぁ、あ…ああっっ…!」

 燃えるような熱が、理性をどろどろに溶かして、本能を剥き出しにさせる。

 声を抑える為に役立たない手を必死に伸ばして、胸の先端を吸うレノの鮮やかな赤い髪に触れる。
 顔を上げたレノと、どちらからともなく口付けを交わした。
 息苦しさに唇が離れても、直ぐにまた角度を変えて、何度も味わうように繰り返す。

 まるで、溺れる魚。

 抱き合いながら、水中でお互いの酸素を与え続けるかのように。
 互いに互いを貪欲に貪る。

 レノがいないと、俺は息も出来ないんだ。

「レ、ノ…っ…もっ、ダ、メ…!」
「一緒にイくか…?」

 天国?
 地獄? 
 それとも深い水底へ?

「ひっ、ぁっ、ぁああぁあ――…」

 ひときわ強く最奥を貫かれ、悲鳴のような声を上げて絶頂を向かえた。






「っ痛ぁぁっ……」

 お約束どおり、行為後の気だるさと各所の痛みは、忘れずやって来た。

「まだ血ぃ滲んでるぞ、コレぇ……」

 事後処理ついでに、結局レノによって水着に着せ替えられたは、赤く腫れた自分の胸の突起を見て涙した。

「じゃぁ、これ貼っとくか、と」

 ごそごそとバッグの中をあさって取り出したのは絆創膏。
 よりにもよって、ピンクのハローキ●ィ柄。
 
ちゃんの可愛い乳首も隠れて、一石二鳥…」
「誰が貼るかっ!」
「ほげっ!(殴られた)」

 海水に浸かったら、沁みて痛いんだろうな…。
 ついでに、こんな所を赤く腫らしてるなんて。
 恥ずかしくて外に出られない。
 云々唸っていると、レノが自分のタンクトップをに被せた。

「わぷっ!」
「とりあえずソレ着とけよ、と」
「……おぉ」

 わざわざレノの服を着る必要は無い。
 突き返そうかと思ったが止めた。
 微かにレノの香りがして、もう少しこの香り包まれたいと思ったからだ。

「そろそろ立てるか、と」
「っ…ちょっと、まだフラつくかも」
「じゃぁ、肩貸してやる」
「サンキュー…って、元はと言えば、アンタのせいじゃねーかっ!」
「チッ。バレたか」

 そう言いながらも、レノに肩を借りて更衣室を出る。
 外で待っているはずの仲間は、なかなか更衣室から出て来ない二人に痺れをきらして、とっくに自由行動に移っていた。

「で、今回の本当の任務って?」

 レノを見上げると、観光客で埋め尽くされたビーチの一角を指差すレノ。
 そこには、ひときわ目立つゴージャスなビーチパラソルが立ててあり、その下でふんぞり返って寛ぐ副社長・ルーファウスと、団扇で扇いだり飲み物を用意したりと、副社長に献身的に尽くしているツォンがいた。

「………」

 その光景に絶句する。

「今回の任務は、ぶっちゃけると、夏期休暇中の副社長のおもりだぞ、と」
「ちなみに、夜はタークス総出で大宴会だ」

 背後から海坊主…いや、ルードが声をかけてきた。

「うぉっ?! る、ルードかっ!」
「よぉ、ルード。キ●ィちゃんの絆創膏、やっぱり不評みたいだぞ、と」

 突然の登場に驚きもせず、ルードに絆創膏を返すレノ。
 そうか、あの絆創膏、ルードのものだったのか…。
 黙って絆創膏を受け取るルード。どこか寂しそう。
 話を聞くと、彼は他のメンバーから荷物の番を頼まれたらしい。
 の体力がまだ戻っていないので、荷物番の交替を提案するレノ。

「それは構わないが…具合でも悪いのか?」

 レノに肩を借りて歩いているこの状態を見れば、誰だってそう思う。

「えっ、いや、そのっ…」

 更衣室でイイ事してて、腰に力が入らなくなりました…なんて言える筈が無い。
 返答に困っているの横で、レノは平然と答えた。

「激し過ぎる熱さに眩暈がして、立てなくなったんだぞ、と」
「そうか。軽い熱中症のようだな。日陰でよく水分を摂る事だ」

 微妙に何かを含んでいるようなレノの言い回しが気になったが、ルードの方は何も気にせず、納得したようだった。

「すぐ回復すると思うから!」

 とにかく、せっかく海に来たのだ。
 どうせなら泳ぎたいし、仲間外れにはされたくない。
 少し休めば(たぶん)普通に立てるようになるだろう。

「ならいいが、無茶はするな」

 そう言うと、ルードは波打ち際の方に向かって歩き出した。
 他のメンバーの荷物が置いてあるパラソルの下で腰を下ろす二人。
 ぼんやりと、海水浴を楽しむ人々を眺める。

「いいなぁ…。絶対、後で泳ごっと」
「無茶して溺れても、助けてやらねーぞ、と」

 喉を鳴らして笑いながら、早速、缶ビールを口に含むレノ。
 もっと思いやりのある言葉は吐けないのか。
 諸悪の根源である赤毛のこの態度。
 腹が立たない筈がない。

「あ、そう。じゃぁ俺だってアンタが溺れても助けてやらねーからなっ」
「へぇ?」
「『助けて様』っつったら助けてやる」

 いつも屈辱的な言葉を言わされているので、その復讐のつもりらしいが、レノは喉を鳴らして笑うだけ。

「そんなん言うわけねーだろ」
「じゃぁ、助けてやらねぇ」

 ぷぅ、と頬を膨らませる

「別に助けてほしいなんて思わねーよ、と」

 隣に座るの腕を強引に引いて、その耳に唇を寄せ、息を吹き掛けるように囁いた。

「引きずり込んで、一緒に溺れさせてやる」

 情事の最中のような低く甘い声。

 それはまるで、セイレーンの誘惑。  
 欲を煽るその声に誘われ、甘美な熱に侵され、灼熱の波に溺れて破滅する。

 誘惑に勝てない。
 その魔性の唇に、自分から唇を重ねた。
 周りに見られるかもしれない…そんなリスクを負ってまで。



 ああ きっと…
 その声で囁かれれば
 アンタの元へ飛び込む事に躊躇することは無いのだろう
 たとえ そこが、暗い海の底でも
 アンタと一緒なら溺れたい…



-end-




■ あとがき と言う名の言い訳 ■
セイレーンって、人魚説が強いですよね。
もともとは半人半鳥だっけか。まぁ、どちらにせよ、伝説上の生き物に間違いは無いです。うん。
男のセイレーンがいるって話もあるらしいです。
だから、レノ(男)をセイレーンに例える無理やり強引滅茶苦茶さは…許したってください(汗)
と、いうことで…微妙にイヤンな表現が含まれたお話第一号でしたー…やっぱり私にR18は向いてないってば(汗)
お目汚し、申し訳ありません…ってか、無駄に長ぇっ!煤i ̄□ ̄;)
当初、これの1/5ぐらいの超短編で、エチー無しの予定だったのに…何故、こんな事に?!



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