エピローグ:戦友をつなぐ交声曲
[υ] - εγλ 0007/12/9 ミッドガル


重役会議室、神羅査問会議。

重役「・・・・・・以上がタークスの問題行動の報告です。」

社長「ご苦労」

スカーレット「社長。タークスは当然廃止。生き残った3人も処刑でいいわね」

ツォン「・・・・・・」

社長「うむ。それでは処分を言い渡す。総務部調査課通称タークスは・・・」


???「待ってもらおう」


スカーレット「!?」


会議室に突然現れたルーファウス(髪型がFF7本編の状態になっている)。
その左右を守るように立つレノとルード。

社長「ルーファウス!?」

スカーレット「なぜここに? 長期出張のはずでしょ?」

ルーファウス「フッ。神羅カンパニー最大の損失を食い止めるため」

スカーレット「損失?」

社長「・・・・・・・我が社の反映はもはや揺るぎない」

ルーファウス「どうやら・・・私の不在の間に随分と老いぼれたようだな」

社長「なにっ!?」

ルーファウス「常にあらゆるリスクを想定し備えるべし。それが経営者の心得と私に説いたのは、社長自身のはずだが」

社長「お前・・・いったい何を・・・」

ルーファウス「単刀直入に言おう。タークスを存続させろ」

社長「それはできん。今やタークスの存在そのものがわが社のリスクだ」

ルーファウス「その認識は誤りだ。今回もヴェルドとアバランチリーダーを抹殺した。これこそタークスの忠誠心の表れにほかならない。何か問題でも?」

社長「くっ」


画面切り替え。 神羅本社ビル屋上に立つルーファウス、ツォン、レノ、ルード。

ルーファウス「ご苦労。ツォンにしてはなかなかの名演技だった」

ツォン「我々は副社長に多大な借りができました。タークス全員の思いを汲んでいただき、ありがとうございます」

社長「フッ、勘違いするな。工作はお前達のために行ったわけではない」

ツォン「・・・・・・」

ルーファウス「どうしてもと言うならば・・・謝意はお前達の働きで示してもらおう」

ツォン「はっ」

去って行くルーファウス。
その背中を見送るツォン、レノ、ルード。
ルーファウスが去ると、顔を向き合う三人。
レノ「たった3人か・・・と」

ルード「不足か?」

ツォン「いかなる状況でも任務は必ず遂行する。主任や・・・いなくなった仲間達のためにも・・・」


突如鳴りだす警報。

『緊急事態発生。緊急事態発生。壱番魔晄炉に侵入者あり』

レノ「んだよ、早速仕事か」

ルード「行くぞ」

レノ「はいはい、と」

走り出すレノとルード。ツォンが動こうとしないので、立ち止まり、振り返る二人。

レノ「ツォンさん?」

束ねていた髪を下ろすツォン。

ツォン「これからタークスは新体制となる」

レノ「でも変わらないことがひとつあるぞ、と」

ツォン「仕事へのプライドだ」

ルード「はい」

ツォン「行こう」

走り出すツォン。後に続くレノ、ルード。


物語はFF7本編に続く。





報告書


[υ] - εγλ 0007/10/5

アバランチ―リーダー暗殺。

タークス元主任ヴェルド抹殺。

ロッド 殉職。


文責 ルーファウス神羅。





『そして新たな危機が始まる』





エンディングクレジット後





『メテオ襲来』





ミッドガル上空に近付きつつある、メテオ。

レノ「はぁ、はぁ」

噴水前を走るレノ。

レノ「よしっ、と。四番、街避難終了!!」

ルード「レノ!!」

レノ「おっ! そっちはどうだ?」

走って現れたルードとイリーナ。

ルード「弐番街の民間人も全員避難した」

イリーナ「参番街も完了です」

ルード「残すは・・・」

イリーナ「伍番街です」

レノ「急ぐぞ、と」

イリーナ「はいっ」

ルード「メテオはもうすぐそこに来てる」


画面切り替え。瓦礫だらけのミッドガルに立つツォン。

イリーナ「ツォンさん!!」

ツォン「みんな」

振り返ったツォン。そこに集まるタークス3人。

ルード「住民達は?」

ツォン「瓦礫の奥に取り残されている」

レノ「どかすぞ、と」

異変に気付くイリーナ。

イリーナ「ツォンさん! 後ろ!!」

ツォンの背後に、突然火の手が上がる。
そこには瓦礫の奥に取り残された住民達がいた。

イリーナ「そんな・・・」

ルード「ひどい・・・」

レノ「4人じゃムリだぞ、と」

ツォン「これまでか・・・」



???「どんな任務も遂行するのがタークスだろ。まさか諦めたわけじゃねぇよな? 先輩?」



その声に振り返る4人。


ツォン、レノ、ルード、イリーナ「!?」


4人が振り返った先には、ヴェルド含む、BCFF7主人公達。


ツォン「ヴェルド主任!」

レノ「お前ら!」

イリーナ「姉さん達!来てくれたのね」

ルード「・・・・・・」

ヴェルド「どうした主任?早く我々に命令を出せ」

ツォン「!?」

ロッド「さぁ」

ツォン「! ・・・タークスおよび元タークスに告ぐ。至急、残りの民間人を救出。避難させろ」

「「「了解!!」」」


fin






目次


inserted by FC2 system